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ケッタと私(番外編)

ケッタと私(番外編)
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まぁ性懲りも無く何台も持ってる訳なのですね。このHunterはたぶん愛着を通り越したところにいるTuringBikeなのですが、なぜってもう使っているフレームの出所やパーツは僕の歴史そのものだから。
HunterのフレームはRickのおばさんからのお下がりだし、(メリケンの女性と同じジオメトリーが乗れるこの恐怖感たらない。でかすぎっすやつら。)フォークもHunterの初期型のスーパークラウンで下部の補強がプレートじゃなくパイプだったりして歴史が感じられる代物。パーツ関係もSTIは105の8Sで、7700系のD/Aのリアメカはトリプル用のSSG。CampyのVeloceもスクエアテーパーだけど僕にはすこぶる調子が良いのです。(チェーンが在庫で残りまくった憎っくきYUMEYAのチタンコート9Sってとこがキモかも。) 
超私感的に話すと僕はこの類いが一番好物です。なぜって本当に自分の初期衝動をつねに感じられるし、そして使い続けることの意味や自転車そのものの意義がしっかりと考えれるからですね。

Circlesを始める前の店に勤めていたとき本当に多くの人がパーツを交換する時に捨てていくのですね。(これはもう本当に自転車屋の役得だったりしてね。)そのパーツはまだまだ現役で色んな形で使い切れるんだけど捨てるんですね人々は。最初は結構唖然として少しお客を憎んだ時もあったのだけどまぁそこそこ安いフレームに(でもちゃんと使えるものを限定的に。)これらのパーツをアッセンブルして2万円とか3万円とかで友達に売ってたのですね。それが結局のところ今お店の中心にあるSurlyに繋がったりしてね、とても楽しい “CircleCycles”(Circles前の屋号です)時代に作った僕の思想の原点だからかもしれません。
で、もう少し話すとSurlyって米国では結構何処でも扱うことができるメーカーのひとつで腕に自身があるけどお金がない、まだお店を始めたばかりの人たちが中古のパーツにSurlyを組み合わせてとにかく安く、でも安心して自転車で遊べる様にって頑張っているお店がいっぱいあって、なんかそう言う形態のなんていうのかなぁちょっとした初期衝動的であり純粋さをしっかり身に付けている人って結構なかなかこっちで見つけることが難しいなぁっていつも思うのですね。(音楽とか料理とか成熟した分野ではいっぱいいますよね?)

まぁとにかく自由に自分で考えて自転車の為に組み上げてみることはすごく大事な訳で、なのでCirclesにはどうしてもピットの貸し出しサービスを置きたかったのですね。(みんなとてもお値打ちですからぜひご利用ください。詳細はこちらで!)
とにかく自分の命を乗っけるものなんだけど、でもとても軽くて、使い勝手が良くて、たまにぐずって、でもまたちょっと手を入れてやれば直ぐに元通りになって。 
まぁ実にかわいいのですよこいつらは。
 
 

-BIKE SPECS-
Frame HunterCycle/ Custom Turing Frame 54cm
Headset CaneCreek 110 OS (Black)
Hubs XTR M900 36H (Silver)
Rims F=Alex ACE-19 36H R=MAVIC OPEN SPORTS 36H
Tire KENDA KWICK 700x32c (Black)
Handle SimWorks Misirlou 430mm (Black)
BarTape SALSA Leather (Brown)
Saddle WTB Silverado (Brown)
SeatPost Thomson Elite (Black)
STI SHIMANO 105 ST-1050 (8 Speed)
Brake F=NeoRetro (Green) R=TuringCanti (Green)
Crankset Campy Veloce 9s 170mm/50-34
FD SHIMANO Ultegra 6500
RD SHIMANO DURAACE 7700
Chain YUMEYA XTR CN-YM81
Fender HONJO H-30 (Smooth)
Rack SimWorks OnTheRoad (Silver)
Pedal MKS GR-9 (Silver)
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kyutai
田中 慎也

空転する思いと考えを自転出来るところまで押し上げてみた2006年。自転し始めたその空間は更なる求心力を持ちより多く、より高くへと僕を運んでいくのだろうか。多くの仲間に支えられ、助けられて回り続ける回転はローリングストーンズの様に生き長らえることができるのならば素直にとても嬉しいのです。既成概念をぶっ飛ばしてあなただけの自転力に置き換えてくれるのなら僕は何時でも一緒に漕ぎ進めていきたいと思っているのだから。
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