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【WILDE】A Love Letter to Cycling

どこまでも果てしなく続く道。もちろんその路面は舗装されているわけもなく、時には砂利道だったり、ぬかるんだ道だったり。大自然の中、タイヤが地面を転がる音や風の音だけが包む瞬間を噛み締めながらペダルを踏み進んで行く。

一度はそんなところを走ってみたいなと思いつつ、でも実際日本にはなかなかそんな道はないよなぁと彼の国に想いを馳せながら、それでもお気に入りのグラベルをいくつもスピーディーに走り繋いで、目まぐるしく変わる景色を楽しめるのは日本らしくて良いよなぁと思うわけです。

みなさんはいかがですか?お気に入りのグラベルルートはありますか?上の写真を見てを、ビビビっと来たそこのあなた!いつかは走ってみたい思ったそこのあなた!あなたも立派なグラベル野郎です!

そんなグラベル野郎なみなさんに、今日はとっておきのニュースがあります。

日本初上陸! WILDE BICYCLE CO

WILDE BICYCLE COはALLCITYの創設者の一人であるジェフことJeffrey G Franeと、SURLYを生みだしたことで知られる、全米が誇るバイクタウン、ミネアポリスを代表するコンポジットバイクショップ ANGRY CATFISH BICYCLEのオーナーJosh Klauckが中心となって2021年に立ち上げた新しいブランドです。

限界も制約もない中で、最良のバイクを生み出し、サイクリング界に明るくより良い未来を作ることに貢献したいという彼らのパッションが形になるこのプロジェクトは、サイクリングへのラブレターなのです。

今回、WILDEブランド日本初上陸となるフレームが入荷しました!

グラベルバイクの最適解 / Earth Ship

今回入荷したのは、軽く、速く、そして快適という三拍子が揃ったスチール製オールラウンダーバイクとして開発されたEarth Shipというモデル。

最大で700 x 50c / 650b x 2.2″のタイヤを呑み込み、どんな路面にも対応することができるバイクはその名の通り地球上の何処へでも足を伸ばせる万能選手。

高めに設定されたスタックハイトのおかげで、UNBOUND GRAVEL(前DIRTY KANZA)THE MID SOUTHに代表されるような昨今盛り上がりを見せるエンデュランス系グラベルライドにおいても力を発揮し、快適に長い距離を走り切ることができます。

日本国内でも、GRINDUROに端を発し、近年ではNISEKO GRAVELなど、グラベルライドを楽しむ機会も増えていますし、こういったアプローチのバイクが増えることは非常に嬉しいですね。

快適さこそ速さの秘訣

トップチューブとダウンチューブには、REYNOLDS 853・COLUMBUS Lifeをミックス。シートステイとシートチューブはFAIRINGのカスタムチュービング。またテーパードヘッドチューブと独自設計のチェーンステイはNOVA CYCLESのものを用い、適材適所で使い分けています。

一般的なグラベルバイクのジオメトリーと比べると、スタックハイトが高い = ハンドルハイトを高くでき、悪路を長時間走ることや、高速域での下りでも安定感に重きを置いているなという印象を受ける設計。グラベルレースを意識しながらも、快適性に寄せているこの独自の設計思想は、他のグラベルバイクではあまり見られないものです。

ジェフにとって、Earth Shipのゴールのひとつは、高いハンドルバーを持つバイクの美しさを最大限に引き出すこと。このバイクは「快適さこそ速さの秘訣」という彼のアイデアを体現しています。

グラベルレースを主眼に置いてはいますが、それ以外にも純粋にグラベルライドを楽しんだり、バイクパッキング・ツーリングを楽しんだりと、この1台で多目的に楽しめるバーサタイルな仕上がりで、個人的には現代のドロップバーバイクのあるべき姿といえます。フレームはジェフの故郷アメリカ・ウィスコンシン州でハンドメイドされています。

Earth Ship、ズバリどんな方におすすめか?

私自身が好き好んで悪路を走るようになったきっかけは、当時シクロクロスレースに出る機会が多く未舗装路に慣れたかったこと、また加えて RAPHA / GENTLEMEN’S RACEという、現在のRAPHA / PRESTIGEの前身だったイベントに参加したことが大きなきっかけでした。

もちろんグラベルバイクなんていうものは存在しなかった当時、ロードバイクにできるだけ太くて頑丈なタイヤをと言って700x28cのタイヤを履かせたり、CXバイクに太めのスリックタイヤを履かせて、とにかくそこらじゅうの未舗装路を探しては走り回ったものです。そんな中でグラベルバイクというジャンルが生まれ、より太いタイヤを履かせれるようになったことで、世界が広がったといっても過言ではありません。

もし、今グラベルバイクと呼ばれるカテゴリーのバイクをお持ちでなく、色んな道を走りたいと思いつつも現状のバイクで履かせられるタイヤの太さに限界を感じているとすれば、このバイクは最適解となるでしょう。

そして、既にグラベルバイクに乗っており、私のように未舗装路を走る楽しさに取り憑かれてしまい、現状のバイクから載せ替えでグレードアップさせたいと目論んでいるあなた。ALLCITYでの豊富な経験があり、そして何より自他ともに認めるバイクギークであるジェフが魂込めてデザインしたこのEarth Shipは、確実にあなたのグラベルライド観をさらに広げてくれる最良の相棒となるでしょう!

【WILDE BICYCLE CO】 Earth Ship Steel Frameset

サイズ:S / M / L
価格:393,800円(税抜)

WILDEの中心人物、Jeff / ジェフ という男

WILDEというブランド、その中心的存在はやはりこの男、ジェフ。

ALLCITYの創設者として11年間ブランドに在籍していた彼ですが、その以前から「BIKE JERKS」という名前でアーレーキャットやグラスルーツのシクロクロスレースをオーガナイズしていた彼。ミネアポリスのサイクリングカルチャーにはなくてはならない重要人物と言えます。

速くて、革新的で、誠実で、多目的なところが自転車を好きな理由だというのはジェフ談。あらゆる形のサイクリングを愛し、自転車には人生を変える力があると信じる彼の経験、知識、そして情熱を全て注ぎ込むべく生まれたのがWILDE BICYCLE COというブランドです。ジェフから日本のみなさんにとメッセージをもらったので紹介しますね!

やぁ。ジェフです。@bikejerks というアカウントでインスタグラムをやっているので覗いてみてね。
僕の新しいブランド WILDE が日本のサークルズで取り扱ってもらえるようになってとても嬉しいよ。

日本の自転車カルチャーは世界に多大な影響を与えていると思うし、ALLCITY時代に何度か日本を訪れた際のみんなとの出会いが私の心に火を付けてくれたと思ってるよ。WILDEは僕からサイクリングへ捧げるラブレターなんだ。自分の感性で、仲間と一緒に、希望と夢と経験と情熱のすべてを込めて、最高の自転車を作るチャンスだと思ってる。古くからある素晴らしい伝統と、今ある新しい要素を融合して、時代を越えて愛される素晴らしいバイクを生み出していくので楽しみにしてて欲しい!

Hello, this is Jeff Frane, find me at Bike Jerks on Instagram. I am so happy to have my new brand Wilde available in Japan at Circles. Japan’s bicycle culture influences the world and the friends I’ve met during my travels there have touched my heart. Wilde is my love letter to cycling. My chance to create bicycles that please my sensibilities, to work with my friends, and to create the finest bikes we possibly can using all of my hopes, dreams, experience, and passion. Blending the old and new traditions of cycling into a pleasing package that should stand the test of time. 
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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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