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【Chris King】永遠に回し続ける体力が欲しい – クリスキングホイールをバラした話

届いた。
僕の今年1番のおもちゃになるであろう物が海を越え到着。
ぐふふふふう。
僕が犬なら尻尾の動きが止まらない。

何が届いたかと言うと、コレ。
そう!!!

Chrisking Wheels !!!

早速付けてみたいところですが、メカニックの端くれとしての欲望が抑えられずバラしちゃいました。

せっかくアメリカでグレックが組んでくれたのに。
ごめんね。
だって、ねぇ、新しいモノはバラしたいじゃないですか。

せっかくバラしたので一つ一つ観察してみました。


リム – フュージョンファイバー素材

これがアメリカのユタ州で製造されるフュージョンファイバーを利用したリム。

ハイエンドカーボン素材である FusionFiber™️とは、

リムを構成する繊維に『長鎖高分子繊維』を使用、その特徴を生かし衝撃に対する耐久性を高め振動減衰性も向上するという、まさにいいとこ取りの素材。
また、一般的なカーボンファイバーリムはレジンによって接着されていますが、こちらはナイロン製の接着剤を用いて素材を接着。この接着の利点は、形成がしやすく大幅な時間の短縮ができ、製造にかかるコストやエネルギーを抑えることができるというところ。全てアメリカ国内で生産されリサイクル可能と言うSDGsにも即した新素材です。

詳しくはこちらのエントリに記載があるので興味ある方はご一読を。

まあ、難しい事はあとでじっくり考えるとして、この素材の特徴が如何な効果をもたらすか楽しみです。そして、、、

もうひとつ特徴としてフックレススタイルのリムであるという事

ENVEやZipp、Giant、Whiteindsutiresなどが採用する最新の形状で、その利点は簡単に言いますと同じサイズのタイヤでも空気量が増えると言うこと、その恩恵は最近の太いタイヤブームの自転車界を見ればわかりますよね。

このフックレスについては、また別の記事を設けてお話したいと思っています。

さて続いては、、、


スポーク – Sapim

スポークはSapim(サピム)製です。
Gravel用とMTB用で使用するスポークを分けているのがにくい。

グラベル用のGRD23は、Sapim CX-Ray。
良いホイールの定番となったCX-Ray、安心の仕様です。

MTB用のMTN30は、Sapim  D-Light。
サピムのバテットスポークでは、MTB用として最軽量誇りかつ捩れにも強いという1品。
安心して使い込むことができます。


ニップル – スキューロック付き

ニップルは、スキューロック付きのアルミニップル。
プレップ(緩みどめ)を付けなくても緩みに強くなっています。
写真矢印の部分がポイントです。


ハブ – もちろんクリスキング製

ハブは、言わずと知れたChrisking。
R45Dがグラベル用。ISO boostがMTB用となっております。
僕のはMTB用です。
ハブの説明は今回は省きますが、ステンレスとセラミックのベアリングが選べます。


その他、細かいところまでこだわりが

そしてバラして初めてその存在に気づいた、専用のニップルワッシャー。
リム面にあたる面積を大きくする事と、ワッシャー内に椀がついていることでニップルを受ける角度がスムーズになり、スポークをできる限り垂直に引っ張れるようにしています。
こういう見えないところにもしっかりとした手が入っていることで、僕の中ではChriskingに対する信頼が上がって、ホイールへの期待が膨らみます。

そのほかには、専用の刻印が施されたチューブレス用バルブ。
アングリービーが眩しいです。

細部の観察も終わりましたので組み立てに移ります。

組み上げは、いつものリムと同じように丁寧にしっかりと。
スポークテンションと組み方は、グレックに聞いてあるのでバッチリ。

ちなみに組み方は、前後とも逆イタリアンになる組み方で、これはかなり特徴的です。
なぜこの組み方を選択したのか、推測としてはブレーキング時のねじれに対応することを重要視したのではないかと思いますが、真相は今度グレックに会った時にしっかりと聞いてみたいと思います。

さて、そんなこんなで完成です。
タイヤをはめたら早速自転車に装着したいと思います。

インプレッションもまた別の記事でしっかりお伝えしたいと思います。

う〜〜、ワクワクします。
早く山に入りたい。

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makoto
横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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