みなさん、ADB-Xってご存知ですか?
一度見たら忘れることはない独特なフォルムのトラックバー。
1980年代に日東さんで販売されていたエアロダイナミクスバーのうちの一種がこのハンドルです。
1980年代といえば、アワーレコードと呼ばれる単独で1時間の間にどれだけバンクを周回出来たのかを競う種目の記録更新ラッシュだった頃で、当時はまだUCIルールの改正がされていなかったこともあり、各ブランドがこぞって空気抵抗を極限まで減らそうと様々なアイデアを出していた時代。今考えるとすごい攻めてるなぁというバイクやパーツが生み出されていた時代でした。フロントホイールを小径にして前傾姿勢を強くするファニーバイクなんかがその最たる例ですね。
当時は日東さんもやはり空気抵抗を意識した製品開発をしており、そんな中で生まれたのがADB-Xというエアロダイナミクスコンセプトのハンドル。上ハンドル部分を飛行機の翼の形に成形された断面にすることで空気抵抗を抑える狙いがあります。
先の日東ニュースにも記載がある通り、発表されたのが1981年、そして2009年にごくわずかではありますが復刻していたこのハンドルですが、先日開催された CMWC 2023 Yokohama の開催を機に、日東さんが改めて復刻してくれたんです! 当時は26.0mmだったクランプ径を今回は25.4mmで実現してくれています。
2009年の復刻版を持っているというサークルズでも一二を争うトラックバイク野郎なカモちゃんも、ちゃっかり今回の再復刻版をゲットして早速取り付けてました。
日東さんのトラックハンドルといえば永遠のスタンダードなB123というモデルがありますが、それとは異なり肩の部分に角度のついた形が特徴。断面が翼形状の部分は曲げることができないがゆえにこの形状となっているのも、当時の空力を意識したモノづくりの背景が見えてくるハンドルです。
カラーはシルバーとブラック、そしてハンドル幅は380mmと400mmの2サイズ設定となっております。しかも当時を再現できるデカールもセットでついてくるという嬉しいパッケージ。数には限りがありますので、気になった方はこの機会をお見逃しなく!
NITTO ADB-X
材質:アルミ
幅 : 380mm , 400mm
ステムクランプ径 : 25.4mm
リーチ : 380mm/112mm , 400mm/116mm
ドロップ : 380mm/154mm , 400mm/158mm
カラー : シルバー , ブラック
過去のデザインを再現できるステッカーが付属
価格:11,000円(税込)