2023年3月。自身の不注意により自転車を乗車中に転倒し、鎖骨複雑骨折により手術、チタンプレートとボルトを体内に標準装備するようになりました。当初は違和感もありましたが今では体に馴染んでおり、また大変な思いをしてそのプレートを取り除くということは微塵も考えていませんので、 一生付き合っていくことになるでしょう。
軽く、優れた耐食性と強度、高い生体適合性、加えてMRI診断も行える非磁性。これらの特性を持つチタンは、医療器具に最適な素材です。（チタンと言っても、医療の現場と自転車に使用されるものはそれぞれ異なる合金です。）
そしてその特性は、自転車を作る上でも最適な素材なのです。
それは『一生ものの一台』にと、チタンバイクを選ぶ方も多くいらっしゃるほどです。（その最高峰としてあげられるのがSEVEN CYCLESの製品ではあるのですが、それはまた別の機会で。SEVEN CYCLES、そしてそこで使用されるチタンに興味を持った方はぜひこちらもご覧ください。）
そんな私が、自分自身へのクリスマスプレゼントに何を選ぶか、と問われれば、チタン製品を選ぶのは至極当然のことと言えるでしょう。
もちろんフレームが！という思いもありますが、それは流石に…ということもあり、やはりここはパーツかな、となればやはりこちらでしょう。
STEVE POTTS BICYCLES / スティーブ ポッツ バイシクル
マウンテンバイクの創成期とされる1980年代からフレーム製作を行い、あのWTBの創始者の一人でもあり、アメリカのフレームビルダーの中でもレジェンドと言われる存在、STEVE POTTS / スティーブ ポッツ。
アメリカのフレームビルダーの中でもレジェンド中のレジェンドといわれる存在の彼、もちろん今でもカスタムフレームビルディングを行なっていますが、2020年頃からは自身が生み出したアイデアでコンポーネントの開発も精力的に行っているのです。
【STEVE POTTS BICYCLES】Titanium Stem
素材：3-2.5 チタン
フェースプレート素材：アルミ
フェースプレートカラー：ブラック、シルバー
アングル：0°(50mm/70mm/90mm/100mm) & 7°(70mm/90mm/100mm/110mm)
ハンドルクランプ径：31.8mm
コラムクランプ径：28.6mm(1-1/8″)
スタックハイト：41.275mm
価格：80,300円(税込)
Titanium Stem / チタニウム ステムは、チタンの素材特性を活かし、路面からの突き上げや振動を吸収する柔軟性を持ち合わせ、舗装路はもちろん未舗装路でも快適なライドを約束してくれるステムです。彼が作るチタンフレームと同様にブラスト処理され、シンプルながら独特な存在感を放ちます。
アングルは0°と7°の2種類で、それぞれに応じた突き出し長をラインナップ。またフェイスプレートはブラック、シルバーの2色の展開となっています。
【STEVE POTTS BICYCLES】Titanium Seatpost
素材：3-2.5 チタン
シートポスト径：27.2mm & 30.9mm
セットバック：0mm & 20mm
対応レール：7mm & 7x10mm Oval (ENVE製ハードウェア)
長さ：360mm
価格：61,600円(税込)
ステム同様、路面からの突き上げや振動を吸収する柔軟性を持ち合わせたTitanium Seatpost / チタニウム シートポストは、0mmと20mmのセットバックをラインナップ。
【STEVE POTTS BICYCLES】Titanium Siskiyou Bars
素材：3-2.5 チタン
ハンドル幅：760mm
バックスウィープ：30°
バークランプ径：22.2mm(31.8mmシム付属)
バー径：22.2mm
価格 : 89,980円(税込)
スティーブが住むエトナのあるシスキュー群の地の名を冠したTitanium Siskiyou Bars / チタニウム シスキュー バーは、 まさに彼の考えるDo It Allを体現し、トレイルライドからグラベル、ダートツーリングまで幅広く使うことのできるハンドルバー。どんなバイクにアッセンブルしようとか、これでどんなところを走ると楽しいだろうかと想像するだけでワクワクするハンドルです。
もちろんチタンを用いることで、重量を抑えつつも安心の強度を持ち、また悪路でも快適にライドできる程よい振動吸収性も備えています。
以前、SEVEN CYCLES Expat Sにこのハンドルを装着させて頂いたこともありますので、ぜひこちらの車体の紹介もご覧ください。
STEVE POTTSの製品はこの他に、ウォーターボトル、サドル、そしてクロモリ製フォークなどラインナップしていますので、是非それらもご確認ください。
『自分自身へのプレゼント』とは言っていますが、誰かがくれるのであればそれはもうとても嬉しいことですので、『あいつに何かプレゼントでも…』何かの気まぐれでそんなことを思ってしまった方がいれば、ぜひお待ちしております！