「人は年を重ねて皺が増え、自転車は傷という歴史が刻まれていく。」
出会いが人を変え、長く付き合う事でその関係も少しずつ変化していくように、人と自転車も出会いから時間を経て、気がつけば双方を大きく変わっていくのです。
今回ご紹介するSurly Pugsley / サーリー パグスレーも、長年に渡り付き合い続けた結果、大きく”変わる”事になりました。
「これまで10年乗ってきて、これからまた10年乗りたい」
オーナー様のオーダーはスタイルチェンジしつつ、より利便性を上げてさらに永く付き合っていこうという意思で溢れておりました。
「加齢によって乗車姿勢がつらくなってきた」ということで、より背筋が伸びて(握手をするような姿勢)自然に乗れるようにハンドルを交換。
SYCIP BIKES J.B.Barのシェイプによりコミューターへ変化。
「普段は29インチでラフに、冬は26インチのファットタイヤで長野の積雪に負けず乗りたい。」
サークルズが得意とするオーダーメイドホイール、GORILLA SPUNにて29erのビッグホイールを新たに組み込むことでホイールチェンジしてシーズンに対応、年中乗れるバイクへシフトチェンジ。
実にSurlyらしい使い方、当然のようにハブがラインナップされており、パーツ選びに困らないのが好きだ。
これからまた10年乗るならこれ、Chris Kingのヘッドセットで長野の雪でもバースピンがへっちゃら。
10年後、次回はKYUTAI PAINTでリペイントしましょう。
そんな約束をして無事納車、今度はどんな傷を見れるだろうか。
「生涯を共に」とはいかないけれども、永く付き合っていく上で必要が不要に変わり、不要が必要へと変わっていくことでしょう。
そんな人生を豊かにしてくれるような自転車との付き合い方を実現できるよう、自転車との出会いを通して自分と物の本質を知れるようオーナー様の要望を引き出し、そして予想を超えていい意味で裏切れることが最高の仕事と信じています。
これまでサークルズで組んだバイクのフォトアーカイブ公開中。
バイクのカスタムイメージを膨らませてみてください。