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ヘルメットの義務化について

これは恥ずかしい話なんですが、これまで自転車に乗っていて3回交通事故に遭い救急車に乗っています。いずれも車かオートバイとの衝突です。幸い体の怪我は大した事なかったのですが、毎回転んだ衝撃で頭を打っていて、頭の上にピヨピヨと鳥が回る漫画の様な状態になり、念の為という事で病院に行きました。

人間は頭部が重いので、サドルの上から投げ出された時に受け身を取っても地面に当たるんですね。その時に頭を守ってくれるのがヘルメットです。その重要性は何度説明しても説明しすぎる事はありません。皆さんヘルメットをかぶりましょう。

ヘルメットが義務化される

道路交通法が改正され、今年の4月1日から自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されました。努力義務化は完全に義務化される前の移行期間という感じのようです。

自転車業界でもヘルメット特需が起きて、各メーカーのヘルメットが入手しずらくなっているなど、その影響は大きいです。

先に書いたようにヘルメットの重要性は身をもって十分理解していますし、サークルズをご利用いただいてる方々はすでにしっかり着用していただけていると思いますが、それでも僕はこの義務化に両手をあげて賛成することはできません。

それはなぜかというと、自転車が気軽に使える乗り物でなくなり、利用者が減る恐れがあるからです。マーケティング会社の調査では、約3割の人が「ヘルメット義務化されたら自転車に乗らない」と答えているそうです。

我々自転車が好きな人間からすれば、自転車は特別な存在として利用していますが、ママチャリ大国の日本はもっとライトなユーザーがたくさんいます。「ヘルメットなんてかぶったら髪型めちゃくちゃになるやん。電車で行くわ。」「ヘルメットダサいからかぶりたくない」という感覚は、自分の学生の頃を思い返すととても良く分かります。

ライトユーザーと書きましたが、実際には毎日通勤通学や生活で使っているヘビーユーザーであり、日常的に自転車を利用する人が多い日本独特の自転車文化を形作っている層です。ちょっと近所へ買い物に行くにも、ヘルメットをかぶっていないと警察に捕まるような制度になっていった場合、自転車が気軽で自由な乗り物であると言えるでしょうか。

もっと他にできる事があるのでは?

ヘルメットというのは、事故に遭った時に身を守ってくれるものであり、事故そのものを減らすものではありません。どんなにプロテクターをつけても車と接触すれば身体的ダメージを負うのは自転車側です。ルールや罰則の追加でユーザーを縛るのではなく、その必要が無くなる環境を作って欲しいです。私の事故の場合も、路駐のドア開けなど全て相手の過失が大きいものでした。例えばもしそこに自転車レーンがあって車道としっかり分離されていれば、救急車に乗る必要はなかったかもしれません。

理想の自転車環境は?

自由にパッと乗り出せて、安全に走れて、目的地の目の前にとめる事ができる。誰でも気軽に自由に使える道具というのが自転車の理想です。そんな理想の環境を実現するために、投票を通して社会と政治に参加したり、クリティカルマスなどを通じてメッセージを発信したりする事も重要です。できることから少しずつ。私たちの自由を獲得していきましょう。

ヘルメット義務化に関する考えは、宮田君が資料を引きながらより具体的に書いてくれているのでこの記事もぜひ読んでみてください。

ヘルメットってどんなのがいいの?

ヘルメットの着用は任意だけど、ほとんどみんなかぶっている。という状況がいいなと思うのですが、実際にはどんなヘルメットが良いのでしょう。サークルズ2Fテイラードのやなっくに紹介してもらいましょう。

もんじゃ:例えばサーリーやオールシティ、KONAなどの自転車にカゴを付けたりしてコミューター仕様にして日常で乗っている場合はどんな感じのヘルメットがいいの?

柳瀬:ヘルメットメーカー各社はレース用のハイスペックなモデル以外に、もう少し安価でカジュアルなモデルを出してます。サイクリングウェアを着て走るのでなければ、そういったモデルがファッションにも合うので良いと思う。いくつか見てみよう。

GIRO
Cormick Mips

¥13,200(税込)

KPLUS Ranger

¥16,500(税込)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Jarrods-Northern-Frameworks-Hardtail-75-800x1000.jpg
写真はOmne Air SPIN / Photo By The Radavist

POC
Omne Air WF MIPS- Asian Fit

もんじゃ:なるほど。ウルトラロマンスのシャツと短パンでこういうスタイルいいね。ヘルメットも規制と捉えるだけでなく、ファッションとして楽しむという事も重要やね。

柳瀬:そうだね。ヘルメットの中にかぶる帽子なんかも合わせて遊べると思う。一つ注意するべきなのは、頭の形が人によってだいぶ違うので、自分に合った形とサイズを選ぶ事。実際に被ってみるのが一番だけど、試着の記事でも解説してあるのでチェックしてみて。

もんじゃ:ありがとう〜


ということで、自転車の規制と環境整備がどのように進んでいくのか、しっかり確認してアクションを起こしながら理想の環境にしていきたいと思います。皆さんも一緒に考えていきましょう。もちろん、楽しむ事も忘れずに。

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monjya
武井良祐

もんじゃです。CirclesやSimWorksのWEBまわりを担当しています。その他にバイクロアを開催したり、駐輪サービスCYCLE CLOAKなど色々やっています。祭りや建築、温泉、山、イベントなど面白い目的地を目指してライドに行くのが好きです。
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