サークルズがある東海エリアは今後30年以内に南海トラフの巨大地震が必ず起こる!…と言われ続けています。
阪神・淡路大震災の時は大阪に住んでいて揺れを経験し、東日本大震災の時は東京に住んでいて揺れを経験し、今は名古屋に引越してきたという事は…といつも不穏な冗談を話してますが、ネタで済まさずしっかり対策したいものです。(個人的にも長期保存水・食料・バッテリー・ソーラーパネルなどを用意しています。)
災害時の自転車の利便性から着想した、昨年のCMWC横浜で開催した災害時物流をテーマにしたカーゴバイクレースについては以前書いた通りです。
先日の能登半島地震の際に、道路の寸断やガソリンの不足、車の渋滞発生や、孤立した地区の問題、救援物資の偏りなど、多くの問題が報道されているのを見て、もしカーゴバイクがあればいくつかの課題は解決できるのではないかと想像していました。
とはいえ、まだほとんど実績の無い災害時の自転車活用。災害は起こらないに越したことは無いですが、起こってからではなく、それに備える事も重要です。もし地域の防災担当の方がいらっしゃったら、ぜひ一度自転車活用についてお話したいのでご連絡ください。
自転車は社会的な乗り物 – 社会とのつながりを意識するメッセンジャー達
メッセンジャーとして走っていた東日本大震災の時に、何人かの同僚はモンベルの災害支援活動スタッフとして最初期に現地入りしていました。(災害初期に現地に入るのは熟練のサバイバル技術を持った人のみです。)
その後は、所属会社の枠を越えてメッセンジャーコミュニティ内でも支援活動の動きが広がりました。就業時間が自由なため、しばらく休んで東北方面にボランティアに行ったりしました。
決して安定した生活では無い中でそういった社会活動を自主的に行うメッセンジャーが多いのは、仕事場であるストリートが常に社会と接しているからの様に思います。そしてその伝統は今でも続いています。例えばトミーのドネーションコーヒーのように。
CMWC横浜のレースディレクターでもあるトミーは「チャリンコーヒー」として、オムニウムのカーゴバイクを使ってコーヒーを提供し続けています。子育てもこのカーゴで。
ちょうど今、森道市場への出店準備で大工仕事をしていて、ホームセンターへ1メートルの単管を2本買いに行く必要があり、そのちょっとした荷物のために車を手配して…とやっていると、これぐらいならカーゴバイクでパッと行けるなと思い至るわけです。
車を中心とした街のあり方が少しずつ変わろうとしていますが、これまで当たり前だったやり方や考え方を手放すのは意外と難しいものです。サークルズでオムニウムのカーゴバイクを本格的に取扱う事になって、自転車を使って行動する事の意味と、新しい可能性をもう一度考えてみたいと思います。そういった変化が自転車に乗る人から広がっていくと嬉しいです。
オムニウムのプレオーダーについては以下のページを確認してみてください。第一便の予約は2024年5月19日19時までです。