昨年リリースされた microSHIFT / マイクロシフト の新しいコンポーネント、 SWORD / ソード。
道具として自転車を使う人も安心して使い切れるように、変速機能と耐久性、そして整備性のバランスが最も良く機能することを重視してデザインされている、microSHIFTの思想が詰まったモダングラベルコンポーネント。
おかげさまでゼロ組の際にご指名いただくことも多いですし、コンポーネント載せ替えのご相談もいただいたりしています。
SWORDについては以下のブログも是非ご一読を。
そんなSWORDのアッセンブル例としてとても参考になる一台を今日はご紹介します。
オーバーホールとともに思い切ってコンポーネント載せ替え
こちらのSURLY / Cross Check。惜しまれつつもディスコンモデルとなってしまったバイクですが、毎日の通勤と休日のライドまでフル活用していたオーナーさん、長年乗り続けたのでオーバーホールをしようというタイミングだったのですが、購入時からのコンポーネントは長年の酷使で若干やれていたことと、休日は未舗装路を走る機会も増えたので、ギア比構成を再考したいというご相談もあり、思い切ってSWORDに載せ替えることに。
フロントダブルのラインナップも魅力
通勤はそこそこの距離なのでフロントシングルでも問題ないのですが、休日ライドはそれなりに距離も楽しみたい、また元々もフロントダブルだったこともあり、SWORDもフロントダブルをチョイス。
未舗装路も楽しみたいということで、46/29Tというチェーンリングの組み合わせがちょうどよかったということも後押しとなりました。
もちろんスプロケットはシマノボディ対応なので、手持ちのホイールがそのまま使えるケースがほとんどです。
ワイヤー式ブレーキが嬉しい、ドロップバーシフター
最近では多くのドロップバーシフター(デュアルコントロールレバー)が油圧ブレーキに対応したものになっており、リムブレーキのフレームや、既存のブレーキを活かしてコンポ載せ替えをしたいというケースでは落とし穴だったりします。
もちろん、モデル違いのレバーを使うなどして運用する方法はあるのですが、SWORDはそもそもトップグレードという意識ではなく、あくまで道具として使い切る系のライダーへと目線を向けて作っているだけに、ブレーキはワイヤー式、それゆえにリムブレーキのバイクでも運用ができます。
AdventやAdvent Xではシフトのワイヤーが外出しのスタイルでしたが、SWORDはインターナルのスタイルなので、ハンドル周りもスッキリし、バッグなどのアクセサリーも付けやすくなっています。今回は合わせてハンドルもSimWorksのWild Honey Barへと変更。
一式揃えて、70,290円
気になるお値段ですが、フロントダブルで想定すると下記のような予算感で、一式揃えて70,290円。仮にSHIMANO GRX11sを同じようにメカニカルブレーキでの運用を想定すると93,465円となります。
microSHIFT / Sword フロントダブル一式の価格
レバー | Sword Drop Bar Shifter 2x10Speed | 28,600円 |
クランク | Sword Crank Set / Front Double | 18,040円 |
フロントディレーラー | Sword Front Derailleur 2x10Speed | 4,510円 |
リアディレーラー | Sword Rear Derailleur 2x10Speed | 12,100円 |
カセット | Sword H-Series 10Speed Cassette 11-38t | 7,040円 |
SHIMANO / GRX 11s フロントダブル(メカニカルブレーキ想定)の価格一式
レバー | SHIMANO 105 ST-R7000 | 32,149円 |
クランク | SHIMANO GRX 11s FC-RX810-2 | 30,685円 |
フロントディレーラー | SHIMANO GRX 11s FD-RX810-F | 7,196円 |
リアディレーラー | SHIMANO GRX 11s RD-RX810 | 15,240円 |
カセット | SHIMANO 105 CS-HG700 11s | 8,195円 |
もちろん、GRXの方が変速段数が増えますし、シフト操作のフィーリングの良さは、microSHIFTのそれを上回ると思います。
かと言って、別にコンペティションライダーでもないし、トラブルなどの不安を抱えずにタフに使っていきたいという方にとっては、microSHIFTという選択肢もアリだと思います。浮いた予算でヘッドセットやハブなどのベアリング周りに予算を割り当てるということもできますしね。
ということで、通勤にもお休みの日も一台でガンガン使いたいという方、是非microSHIFT / SWORDの導入を検討してみてくださいね。