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Road to NAHBS2016
– DeSalvo Custom Cycles –

Mike Desalvo/マイク デサルボ。泣く子も黙るTig溶接の名手は、UBI(マコさんも通っていたオレゴンにあるビルダー養成学校)でTig溶接のクラスを教えながらビルダーの卵を育て、その傍らでは常に20本のバックオーダーを抱え、年間100本近いオーダーフレームを作っている。そしてたまにOEMでの製作もこなしてしまうような確かな腕と確固たる信頼の置ける男である。

何やら今年は大きな変化がみられるようです。個人的にシンプルなスクリプトのロゴは大好きでしたが、変化を恐れない気持ちも大切だなと気付かされる。

New head badges just in time for NAHBS.#nahbs2016

Mike DeSalvoさん(@mike.desalvo)が投稿した写真 –

Pretty excited about this first bike with the new graphics. Come see me at NAHBS to see more of this one.#nahbs2016

Mike DeSalvoさん(@mike.desalvo)が投稿した写真 –

とは言っても、それはあくまでペイントという見栄えの部分での話であり、極めてシンプルなデサルボが作るバイクに変わりはありません。綺麗な溶接痕を残すフレームは、バイクとして完成させるとそれはもう驚くほどよく走るのです。

そんな彼が、ショーの準備で忙しくなる前に送ってくれたフレームは、デサルボらしい、シンプルながらにしっかりと彼らしさを感じ取ることのできるバイクとなって完成しました。

Desalvo Ti Road

Desalvo Ti Road

44mmのヘッドチューブが増えてきた中で、オーバーサイズのヘッドチューブを用いたチタンのフレームは、ロードバイクが本来持つ、遠くへと走りに出かけることの楽しさを純粋に感じさせてくれます。

Desalvo Ti Road

レコードにおける「名盤」と言われるものを自転車のリムで例えるならば、マヴィックのオープンプロが名盤だという声は少なくないのではないでしょうか。32Hでしっかりと丈夫に組んだホイールは程よく軽さも持ち合わせ、どこへでもペダルを漕いでいけるという気持ちにさせてくれます。

Desalvo Ti Road

一つの価値にとらわれず、「速くても遅くても」自転車を道具として使いこなす人々が考える思いをしっかりと理解し、その身体に対するフィッティング、そしてタイヤサイズに始まりその人が求める乗り方のイメージや、色目やデザインに至るまでを丁寧に足し算して作られるものは、いわゆるトレンドと呼ばれるような、商売っ気のある思惑とは別次元のもとに成り立つものであり、そういった自転車というものを通じて生まれた人と人との繋がりは、時として性能という概念を超越した存在になり得るのです。

そしてその事実こそが、長い年月をかけてカスタムバイクと出会うことの最も重要なポイントなのだと強く思います。

私たちは既に出会ってしまっているのです。

Desalvo Ti Road

-BIKE SPECS-
Frame Desalvo Custom Cycles Ti Road
HeadSet Chris King NTS Silver
Crankset Shimano Duraace FC-9000 50/34T
BB Thread Fit24 Silver
Brake Shimano Ultegra BR-6800
Brake Lever Shimano Ultegra ST-6800
FD Shimano Ultegra FD-6800 BRZ
RD Shimano Ultegra RD-6800 SS
CS Shimano Ultegra CS-6800 12-27T
Rims Mavic Open Pro 32H
HUBS Chris King R45
Tires Continental Grandprix 4Season 700-25c
Handle SimWorks By Nitto Misirlou 410mm
Stem SimWorks By Nitto Rhonda 110mm
Seatpost Thomson Elite
Saddle Brooks Cambium C15
Bar Tape Brooks Leather

 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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