前回、フリーボディーの違いにお話しさせていただきました。
その勢いに乗じてフリーコグについて今日はお話しさせていただこうかと思います。
フリーコグとは?
前回お話しさせていただいたフリーボディーについては、前回のブログ「【PIT TIPS】フリーボディーあれこれ」を読んでいただくとして、フリーコグとは、シングルスピードで自転車を使用する際に足を止めるための機構が、コグ(ギア)のなかに組み込まれたモノのことです。
この機構は、シングルスピードの自転車であれば、固定ギア以外の自転車でほぼ確実に使われております。
ママチャリからシングルスピードのスポーツ車まで多くの種類があり、価格も千円台〜うん万円まであったりします。
とてもシンプルな部品なのにそんなに大きな価格差は、どこから生まれてくるのでしょう。
違いは何?
もちちろん使用する自転車に合わせて、耐久性や素材、重量などおおきく変わるのですが、注目してみると面白いのはそのノッチ数ではないでしょうか?
ノッチ数とは?
フリーコグを回してみた時にカチカチ音がするのですが、フリーコグを一回転させた時になる音の数がノッチ数になります。
このカチカチ音は、写真にうつるギザギザの部分から発生します。
これは、内部の爪がバネの力で上がり下がりをして、回転方向によってその爪が引っかかったり滑ったりすることでペダルを漕いだり足を止めたりできるのです。
このノッチ数、見た目からはわからないのですが、メーカーやモデルによって大きく違うのです。
まずは、我らがシマノのフリーコグSF-1200。
【SHIMANO】
SF-1200 Single Free Wheel
PRICE : ¥4,175〜4,281(税込)
メーカー公称は発表されていませんが昔バラバラにしたときの記憶をたどると20ノッチほどだったはずです。
BMXからシングルスピーダーまでの定番フリーコグACS。
【ACS】
Crossfire Freewheel
PRICE :¥2,640(税込)
【ACS】
Paws 3/32″
PRICE : ¥2,640〜3,080(税込)
これはメーカー公称30ノッチです。
ACSのフリーコグには15t以下も存在しますが、こちらは専用のBMXでしか使えませんのでご注意ください。
そして僕が愛用する、ホワイトインダストリーのフリーコグ。
【WHITE INDSTRIES】
Dos Eno Free Cog
PRICE : ¥17,820(税込)
32ノッチと72ノッチがあります。
わかりやすく色分けされていて、赤と青は32ノッチ。緑が72ノッチと突然数が増えます。
僕が愛用する理由は、分解清掃、部品交換が可能だから、詳しくは「【PIT TIPS】バラせるって素敵 ホワイトインダストリーフリーコグの分解清掃」をご一読ください。
Priofile Racing脅威の140ノッチ。
【PROFILE RACING】
Elite Freewheel
PRICE : ¥21,450(税込)
などなど、各社シノギを削っていますので、それぞれの違いを楽しみつつ、ご自分の仕様にあったものを選んでいただければと思います。
今回は、ノッチ数を中心にご紹介しましたが、ノッチ数が増えればペダルを踏み込んだときにすぐに踏み込んで加速できるようになります。
ノッチ数が少ないと遊びが増えますので踏み込んでから力が伝わるまでの時差が若干ですが生まれます。
そんなあたりも選ぶさいの条件に加えてみると面白いかと思います。
さあ、今日はフリーコグについてご紹介せていただきました。
何かの参考になれば幸いです。