あなたにとってのバリューとは。

Gourmet Century Ride Asukeが終わり、少しずつ日常を取り戻してきている僕らですが、あれからもう1ヶ月近く経とうとしていると思うと、時の早さを感じれずにはいられません。まさに光陰矢の如し。そしてサークルズのピットでは日々新しいバイクや、オーバーホール・修理を終えたバイクがオーナー様の元へと旅立っております。ちょうど先日も2台のCielo Bikeが産声を上げ、旅立っていきました。

Cielo By ChrisKing…

ChrisKingというアメリカンメイドにこだわって高品質なコンポーネントを製造するメーカーがあります。その創業者であるクリス・キング氏はその昔フレームビルダーであったというキャリアをもち、そんな彼が現代の自転車社会・産業を見つめた結果がCielo By ChrisKingで作られる自転車には詰まっています。

自転車に乗る事への情熱から始まり、世界中のサイクリストの冒険心やその世界観を共有したいと思いものづくりをしている彼らは、とにかく作れるものは自分たちで作り、全ての工程において責任を果たすのみでなく、そこからさらに外の世界へと広がっていく事をイメージしながら環境と経済を照らし合わせ日々淡々と製造活動をし続けています。

Photo By Eri Tanaka

製造工程でうまれる金属の削りかすも100%に近い状態でリサイクルし、そこに付着していた機械油もフィルターに掛けて切削オイルとして再利用。そしてその油自体は環境や人体に悪影響のないものを選ぶという所まで徹底しています。もちろん自然環境に配慮する事のみが大切なのではなく、全てが人々の生活に直結した上でモノ作りはあるべきなのだという信念は30年以上も前の創業時から今日まで揺るぐ事無く彼らの行動に現れています。

ChrisKingのみんなが日本へやってきて、彼らの色々な話を聞いて思う事がありました。

Photo By Dylan VanWeelden

彼らの作るコンポーネントやフレーム。それらを単に綺麗だとか、高性能・高精度であるとか、値段が高いとか、表面的に捉えてしまうのはもったいないと思うのです。もちろん決して安いものではないです。でもそこには先に述べたような理由があるからこそのものなのです。

また同時に、モノのバリューというのは人それぞれ捉え方が違うのだとも思いました。それはバイク(フレーム)の選択においても等しく言える事で、ある人にとっては美しい事、もしくは自分の身体にしっかりとフィットしている事、またある人にとってはプライスやリードタイム(納期)というのもひとつのバリューとなり得るでしょう。

フルカスタムのハンドメイドバイクではなく、かといってマスプロの大量生産で作られるものでもなく、一本一本ハンドメイドで丁寧に作られ、それを限りなくマスプロダクションに近い形でここまで高い次元でオーガナイズしているのは、おそらくCielo By ChrisKingだけではないでしょうか。

もしあなたにとって、自転車に乗る事への情熱、そしてCieloやChrisKingのモノ作りにおける情熱にバリューを感じて頂けるのなら、私は自信を持ってCieloのバイクをおすすめします。今回完成したSportif、そしてMTBも、そのオーナー様にとってのバリューというものに向き合って完成したバイク。私自身どちらにもとても思い入れがあります。そして何よりオーナー様にとって、とても価値のあるバイクなのです。

＞＞＞Cielo By ChrisKingのその他のバイクはこちらで紹介しています。＜＜＜