長いようであっという間の3日間が過ぎていきました。
毎晩のようにビルダーやサイクリストが集まりパーティーが開かれ、そこには自身のバイクを持ち込んでいたPaul Componentのポールおじさんの姿も。颯爽とパーティー会場へとペダルを漕いで行ったのが印象的でした。とにかくこの3日間、いつも以上にサクラメントのダウンタウンはサイクリストで溢れており、他にも150km離れたサンフランシスコから当たり前のようにバイクでやってくる来場者も多かったです。
前後スルーアクスルや27.5+のセミファットタイヤ、Cielo Base Racerにも採用されている上下異系のヘッドチューブなど、これからの展望が見えてくる部分も感じる事ができたのですが、個人的には、ナーブスらしい自由な発想やチャレンジングな姿勢によって生み出されるものがまだまだ見られるという実感と、実際その多くは僕らがよく知っているカリフォルニアのビルダーによるものであるという確信も得ることができました。
リックが作ったキャンプワゴンという名のついたカーゴバイクは、ご存知Randi Jo Fabricationのランディのために作ったバイク。もちろんそこには彼女お手製のバッグがぴったりとフィットするように取り付けられ、家族でのキャンプライドを楽しむことが出来る。その光景を想像しただけでも温かい気持ちになった。
Frances CyclesのサイクルトラックにはStrawfootのギャレットが作ったバッグがしっかりとフィット。こういう自転車が日本の街でももっと活用されたらなと強く思います。
Best City Bikeを受賞したBreadWinner Cycles。今回のショーの間にも実際何台かオーダーをもらっており、やはりうまくオーガナイズされたセミカスタムのオーダー方式は皆さんにとってもとても選択しやすいという事実の現れです。そしていつかこんな素敵なArbor Lodgeを組みたいという女性が現れたらなと切に願うのです。
Best in Showを受賞したBlackCat BicyclesのTodd。受賞が発表された瞬間にカリフォルニアビルダーたちが集まっているブースの辺りでは、大きな歓声とともに彼の受賞を皆で讃えていたのが印象的で、本人は少し照れながら、「そんなに大したものではないですよ」と言わんばかりに控えめにコメントをしていたのもまた彼らしかったです。
そして、今回初めての出展となったSimWorksにも3日間多くの皆さんに足を運んで頂き、無事に終える事ができました。シムワーカー達とはサクラメントで別れ、僕らは今晩からポートランド入りしています。
とにかく、自分たちが正しいと思うことをしっかりと形にする事を大切に。
この目で見て、聞いて、感じてきたいと思います。旅もあと3日となりましたが、もう少しお付き合い下さい。