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【アメリカツアー2018】Sea Otter Classicレース参戦編

 
一瞬で通りすぎた時間でした。
残るのは多くの記憶と日に焼けて痛む肌と転倒の傷跡。
渡米の疲労も回復してきたところで、何かお伝えできればとキーボードを叩いております。
 
前回の会場散策編に続き、今回は、Sea Otter Classic / シーオッタークラシック レース参戦編 となります。
 
思い起こせば20年ほど前、雑誌で初めて知ったシーオッタークラシックの存在。
中でもデュアルスラロームの存在に胸がときめいたのを覚えています。
 
時は移ろい西暦2018年、40歳を越えてまさか参戦。
人生とはわからないものですね。
 
異国でレースへの参加など20年前であれば大変な手間と苦労が掛かったことでしょうが、
インターネット全盛の時代は楽なものでガイドに従いポチポチしていけば終了です。
エントリーフィーもカードで楽々お支払い、所要時間20分で「あっ」という間にエントリー完了です。
 
しばらくすると、大会事務局から確認のメールとレース参加のガイダンスも届きます。
こちらもGOOGLE先生にお任せするとあっという間に日本語へ。
便利になったものです。
 
さあ、渡米し会場へ向かいましょう。
 
時差ボケや体調を整えるためにもレース本番の数日前に渡っておけるとベストです。
会場に着いたら、レジストレーションを済ませます。
 
 
アメリカで行われる公式なレースへの参戦はUSサイクリング協会への登録が必要になってくるのですが、これも1日のみの登録が可能でわずか$10です。
 
エントリーフィーは、$75ですので合わせて$85。
 
ちょっと高く感じるかもしれませんが、会場への入場料1日$20が3日分付いてきますのでレースに参加すると断然お得な仕様になっています。
さすが参加型イベントです。
 
さあ、参加ゼッケンと入場パスがわりのリストバンドをもらったら練習に向かいましょう。
 
ここで僕が参加したデュアルスラロームについて少しご説明させていただきます。
 
二人一組で赤コースと青コースを交互に走り合計タイムの少ない方が勝ち上がっていくトーナメント方式のレースになっています。
タイム勝負のレースながら真横には対戦相手がいて相手の一挙手一投足が見えますので駆け引きやプレッシャーの掛け合いがあり大変に白熱します。
「ものすごい早い相手と当たったら、全然面白くないじゃないか!!」と思うところですが、細かい年齢とクラス分けがされていますのでそのあたりの心配は無用です。
今回、僕が参加したのは40〜49歳クラスのCAT3というカテゴリー。
参加人数は、20人くらいだったと思います。
 
 
さて、憧れたコースに到着です。
昨年は横から見ていただけですが今年は参加、なかなかの緊張感です。
レースの時にいつも感じる、周りが全員速そうに見えるという現象が起きましたが、ビビってばかりもいれませんので練習開始です。
 
練習時間は、2時間。
たくさんのライダーがいますので何本走れるかわかりません。
とりあえず赤コース、青コースを交互に走れるだけ走ることにいたしましょう。
 
憧れの地で舞い上がるのを抑えつつ、転ばないようにコースに体を慣らしていきます。
じわじわと慣れてくると、日本ではなかなか味わえないコースに楽しさがこみあげます。
 
 
なかなかの満足感のもと練習を終了し、2日後の本番を迎えます。
本番は、まずは予選から始まります。
予選は、タイムでの勝ち上がりになりますので転ばないように、できる限りプッシュします。
ただ予選中は、隣を走っているの人のクラスも年齢もバラバラですので「自分が速いのか?」「遅いのか?」全く指針がないのでわかりません。
これが結構、不安感を煽ります。
 
大勢の参加者の中、2本を走り終え結果が貼り出されるのドキドキしながら待ちます。



結果発表、無事予選通過。
しかもこの時点で、予選タイムは3位。
「上手く行ったら表彰台やないか!!」
そう、などと思っていた時点で舞い上がっていたのです。
 
長い待ち時間ののち始まった決勝1本目。
対戦相手は、予選6位。
順調に行けば勝てるはずです。
コースは比較的走りやすい青コースから、負けるわけにはいきません。
鳴り響くスタートコール。
最高の緊張感からの1本目。
無事に勝利を収めます。
続く2本目。
同着でよかったはずです。
にも関わらず、果敢に攻めた結果、転倒。
ここでレースを終えました。
 
しかし、内容はとても楽しく、転けても満面の笑顔ができるほど、非日常感は最高でした。
 
 
そんなレースの相棒は、HunterCycles Gopher
 
 
パンプトラックバイクであるGopherの軽快な旋回性能を武器に戦ってまいりました。
周りを見渡せばフルサスペンションのMTBが占める中、ハードテイル、シングルスピードのGopherは異色を放ちます。
ただ世代の古い僕には、デュアルスラロームとはこの姿なのです。
 
軽快な旋回性能、取り回ししやすいサイズ感、頑丈な作りと適度なしなやかさをもつフレーム特性。
改めていいバイクだと感じました。
 
そんなGopher最後の一本は、 Circlesにまだ在庫がございますので気になる方は是非チェックしに来てください。
 
Sea Otter Classic / シーオッタークラシック 会場散策編に続きお送りした、Sea Otter Classic / シーオッタークラシック レース参戦編。
少しはレースの緊張感をお伝えできていたら嬉しく思います。
 
【アメリカツアー2018】の最終回は、アメリカ西海岸 探訪編 となります。
やはり僕の旅は常にトラブルトラベル。
ただただ、世界は広いのだと思い知るのです。
 
それでは、また次回。
よろしくお願いします。
 

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makoto
横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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