前回は、「ディスクブレーキとはなんぞや」というところから行きましたので今回は、実際の導入にあたって必要な部分を詰めていくとしましょう。
一番最初に確認することは、まず自分の自転車にディスクブレーキが付くかどうかからです。
ディスクブレーキは取り付けにあたりリムブレーキとは違う専用の台座がフレームにもフォークにも必要になります。
これが無いと取り付けがそもそもできませんので、ここを第一に確認してください。
フロントフォーク左側下部
フレーム左側後端
フォーク/フレームに、この三種類のどれかの台座がついていませんとそもそもディスクブレーキ化できませんので、その時はフレームやフォークを新規導入することになります
次に、使用用途によって構造をチョイスしましょう。
構造とは、ディスクブレーキが何によって動くかです。
これは大まかに言って2つに分かれます。
「ワイヤー引き」「油圧」の二種類です。「ワイヤー引き油圧」なんてモノもありますが、混乱の種になりますので一旦置いておきます。
まず「ワイヤー引き」。
これは、ディスクブレーキのパッドを動かすにあたりリムブレーキと同じようにワイヤーを引っ張ったり戻したりすることで作動させます。
そして「油圧」。
これは、ディスクブレーキのパッドを動かすにあたりレバーとキャリパーをホースで結びその中にオイルを充填させパスカルの原理を使ってパッドを動かす仕組みになっています。
それぞれのメリット/デメリットと使い分けは、あくまでざっくりとしたものですが以下のようになります。
「ワイヤー引き」
・リムブレーキの時と仕様を合わせることで同じブレーキレバーを使うことができる
・リムブレーキと同じような感じで作動させることができますので、取り付けやメンテナンスが簡単で扱いやすい
・使用する専用部品が少ないので導入コストが油圧ディスクに比べて安い
・同サイズのローターを使用した時、油圧に比べて制動力が弱い
「油圧」
・作動にオイルを使うことでブレーキの引きの軽さを手に入れることができる
・「ワイヤー引き」に比べて軽い力で強力な制動力を得ることができる
・レバー、ホース、キャリパーが、それぞれ互換性を持った専用品が必要になる
・オイルなど使い慣れないものを仕様するのでメンテナンスが煩雑である
などが挙げられます。
構造を選択したら、導入にあたり必要な部品を確認しましょう。
ディスクブレーキを導入するには以下の部品が必要になります。()の中は、選ぶにあたりの注意点です。
・ディスクキャリパー(フレーム/フォークの台座によって取り付けられるものが変わります)
・ディスクブレーキ用レバー(ワイヤー引きであればいらないこともあります)
・ディスクブレーキ用ハブ(値段は安いものから高いものまであります)
・ディスクローター(ハブの種類によって仕様が変わりますのでご注意ください。)
・ディスクアダプター(バイクと選んだキャリパーによって要不要が変わってきます)
これが前後分必要になってきますので、部品点数としてはそこそこの数になります。
必要なものを確認したら次は、それぞれの部品を決定していくのですが、
長くなりすぎますので、今回はこの辺りで。
それでは、また次回をお楽しみに。
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