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【WILDE】サイクリングへ捧げるラブレター

元ALLCITYのジェフことJeffrey G Franeと、SURLYを生みだしたことで知られる全米が誇るバイクタウン、ミネアポリスを代表するコンポジットバイクショップ ANGRY CATFISH BICYCLEのオーナーJosh Klauckを中心として生まれたバイクブランド WILDE BICYCLE CO (以下WILDE) より、新しいフレーム RamblerとRambler SLが入荷しました!

改めて、WILDEってどんなブランド?

WILDEを語る上でやはり欠かせないのは彼の存在ですね。
そう、冒頭でも紹介した通り、ALLCITYの創設者として11年間ブランドに在籍していたジェフ。

ALLCITYを始める以前から「BIKE JERKS」という名前でアーレーキャットやグラスルーツのシクロクロスレースをオーガナイズしていた彼。ミネアポリスのサイクリングカルチャーにはなくてはならない重要人物です。

速くて、革新的で、誠実で、多目的なところが自転車を好きな理由だというジェフ、あらゆる形のサイクリングを愛し、自転車には人生を変える力があると信じる彼の経験、知識、そして情熱を全て注ぎ込むべく生まれたのがWILDE というブランドであり、WILDEとはジェフからサイクリングへ捧げるラブレターなのです。

先日、ALLCITYが2024年以降の新製品開発は行わず、数年後にブランドを閉鎖するというニュースが飛び込んできました。サークルズでもブランド創成期から取り扱ってきた思い入れのあるブランドだけに驚きが隠せませんが、そんなALLCITYの屋台骨を支えてきたジェフが自身のブランドで表現することは、確実にALLCITYのDNAを受け継いでいると思いますし、自他ともに認めるバイクギークであるジェフが中心となり、古くからある素晴らしい伝統と今ある新しい要素を融合して、時代を越えて愛される素晴らしいバイクを生み出すために魂を込めている、まさに要注目のブランドです。

Earth Shipをベースに誰にでも手に入れやすくしたWILDEのプロダクションライン

今回入荷したRamblerそしてRambler SL、ベースとなるのは以前紹介したWILDEのハンドメイドストックフレーム Earth Ship というモデルです。個人的にはグラベルバイクの最適解といえる、オールラウンダーなスチールフレームを、ジェフの経験をもとに、より多くの人にとって手に取りやすい価格帯で実現するため、台湾生産のプロダクションモデルとして生み出しました。

WILDEとしては、アメリカ国内でのハンドメイドのオーダーフレームラインも設けてはいますが、それだけでなくより多くの人への選択肢を与えたいという思いで動かした台湾プロダクション、これにはSKLAR BIKESのアダムがSuper Somethingを作ったことと同じ背景があります。

スチールフォークとカーボンフォークの2チョイス

気になるタイヤクリアランスは、Earth Shipと同じく最大で700 x 50c / 650b x 2.2″のタイヤを呑み込むので、どんな路面にも対応可能。

Ramblerはセグメントスタイルのオリジナルスチールフォーク、そしてRambler SLは後述のカーボンフォークを標準装備。ベースとなるフレームは同じなので、使い方に応じてお好みのフォークを選ぶことができます。

ドロップバーバイクとしてのその懐の深さは、組み方次第で本当に多様な遊び方を可能としてくれます。サークルズでは特にカーボンフォークを搭載した Rambler SLをメインに展開していきます。

ちなみに、Wayfinder Carbon Forkはフォーク単体でも販売しています。

グラベルカーボンフォークとしては珍しい1-1/8″のノーマルヘッドチューブに対応しているこのフォークは、Ramblerを将来的にカーボンフォーク化したいというケースや、SURLY / StragglerもしくはMidnight Special、またはALLCITY / Space Horseをカーボンフォーク化する場合にも活躍しますのでお見知りおきを。

TLCオリジナルチュービング

チュービングには、WILDE独自のTLCチューブを採用。

Tough / タフ、Light / ライト、Compliant / コンプライアント というジェフの考える3つの大切な要素を盛り込んだオリジナルのダブルバテッド・クロモリ・チューブセットは、各モデル・各サイズにおいて、チューブの直径・肉厚・バテッド位置を最適にブレンドすることで、末長く乗り続けられる丈夫さを持ちながらも実用的な軽さも併せ持ち、そしてライダーにとって快適なフレームを生み出すことに一役買っています。こういったディテールは、ALLCITYでの経験も豊富なジェフのノウハウがあるからこそ実現したものですね。

早速3台組みました

早速、ご指名いただいたお客さんやスタッフバイクも含め3台組み上がったのでご紹介。

記念すべきファーストWILDEは、取り扱いを知っていち早くオーダーくださった方のRambler SL。

長身の方だったこともあり、ホイールは700cをチョイス。

どんなところを走るかでタイヤチョイスを変えつつ、スピーディーなライドにも、またグラベルルートを取り入れたチャレンジングなライドにも対応できる1台に。

お次はサークルズスタッフイチの食いしん坊タイセイが組んだ一台。

さすがの食いしん坊、Rambler SLに最大クリアランスの700x50cタイヤを突っ込み、どんな道でもお構いなしな重戦車スタイルに仕上げています。

最後は、メカ長タッキーのRambler。こちらはリジッドフォークver.

サークルズでも一二を争うバイクギークな彼は手持ちのアルテグラを持ち込んでトリプルでアッセンブル。

実はジェフもRamblerのプロトタイプをXTRのトリプルで良い感じに組んでるんですが、まさにそれを彷彿とさせるアッセンブル。

フロントシングルでのアッセンブルが多めな昨今ですが、こんな感じの組み方も全然アリですからね。


一般的なグラベルバイクのジオメトリーと比べると、スタックハイトが高い = ハンドルハイトを高くでき、悪路を長時間走ることや、高速域での下りでも安定感に重きを置いている Ramblerシリーズ。

純粋にグラベルライドを楽しんだり、バイクパッキング・ツーリングを楽しんだりと、この1台で多目的に楽しめるバーサタイルな仕上がりに加え、ハンドルバーの高さを高めに設定した「快適さこそ速さの秘訣」というジェフのアイデアを体現しているリラックス意識のドロップバーバイク。あなたはどんなふうにアッセンブルしますか?

こんなふうに使いたい、こんな遊びをしたいというイメージを伝えてくだされば、あなたにあった一台をサークルズがご提案しますのでぜひお気軽にご相談ください!

 【WILDE BICYCLE】 Rambler SL

カラー:Copper Metallic
サイズ:S / M / L

 【WILDE BICYCLE】 Rambler

カラー:Ocean Sparkle
サイズ:S / M / L

 【WILDE BICYCLE】 Wayfinder Carbon Fork

素材:カーボン
重量:470g(コラムカット無し・アクスル含まず)
ステアラータイプ:1 1/8″ストレート
コラム長:350mm
フォーク長:398mm
アクスル:100x12mmスルーアクスル
オフセット:49mm
ホイールサイズ:700 x 2.1″ / 27.5 x 2.3″
ブレーキ仕様:フラットマウントディスクブレーキ

※Wilde Bicycles Co. の商品は在庫が限られておりますので、誠に勝手ながら店頭のみの販売とさせていただきます。どうかご了承くださいませ。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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