“Rough Rider”
初めてネーミングを耳にした時は、いい響きだなと思いました。
Rick Hunterの経験をもとに作られたバイクは、Not so fastな気分で、それでいて荒れた道などお構いなしに突っ込めるタフなバイク。おまけにフェンダーも付けられるのだから、「雨の日でも乗るよっ」ていうリアルライダーにとってこれ以上ない最高のバイクだと思います。
決して速くなくて良い。でもどこまでも、どこへでも行けるバイク。
そんなバイクとは、出来る限り長く付き合っていきたいですよね。
そこを僕なりに解釈して、丁寧に形にしていきました。
本当に有り難いことに今回のRough Riderはおまかせでオーダー頂き、大変良いバイクに組み上がったと思います。
Rough Riderのアッセンブルで一番気を遣うのはブレーキ。28c以上のタイヤを呑み込んだり、フェンダー装着を可能にするためにはロングリーチのキャリパーが必要です。選んだのはShimanoのBR-R650。Rough Riderなので、ラフでもタフでなければなりません。そうなるとやっぱりシマノさんを信じてしまうのが僕の悪い癖です。ということでコンポもアルテグラ11sを選択します。
もしRough Riderに完成車なる仕様があるとすれば、、、僕ならギアは迷い無く50/34Tクランクに、11-28Tスプロケという設定にします。たとえ勾配のきついダートクライミングがあったとしても、速くなくて良いから走りきれる事が重要です。自然を感じて、バイクと対話をしながらのペースで良いです。ラフでもタフでなければいけませんから。重いギア踏めれば良いってモンでもないのです。
ホイールはChris King R45 HubとH PLUS SONのAT-25リムをPhilwoodのプレーンスポークで頑丈に組みます。タイヤはパナのRace Type-D 700-25c。グリップもするし、丈夫だけど転がる良いタイヤです。
コクピット回りはSimWorksのRhondaに、普通ならハンドルはMisirlouを選びがちですが、NittoのM179SSBにしています。STIレバーに最適化された形状で、リーチとドロップも比較的浅めで、ダートでは上部フラット部分にしっかりと手をそえられ、下りではドロップポジションもとりやすい形です。シルバー一辺倒でクラシックなのも良いですが、このバイクはモダンなスポルティフなので、所々ブラックパーツを取り入れています。というわけでSimWorks With meコラムスペーサーはブラックに切り替えアクセントに。全体においてもシルバーとブラックのバランスを整えました。
フレームカラーはSimWorksとKyutai Paintによって命が吹き込まれた素敵なカラーだったので、それを台無ししないように、そしてRough Riderとは何ぞやという問いに対しての僕なりの回答です。もちろん、ビルダーであるRick Hunterに最大の敬意を表して。
明日はどこへ行こうかと計画をして、きっと普段走っているエリアの冒険地図に載っている(もしくは載っていない)道のほとんどが、このRough Riderと一緒に走った道として塗りつぶされるのでしょう。
Frame | Hunter Cycles | Rough Rider / Stock Sizing(TT:515mm) |
HeadSet | ChrisKing | NTS – Brown – |
Crankset | Shimano | FC-6800 50/34T(170mm) |
Brake | Shimano | BR-R650 |
FD | Shimano | FD-6800 |
RD | Shimano | RD-6800 SS |
CS | Shimano | CS-6800 11-28T |
STI | Shimano | ST-6800 |
Rims | H PLUS SON | AT-25 32H |
HUBS | Chris King | R45 Hub 32H |
Spokes | Philwood | Straight 14G – Silver – |
Tires | Panaracer | Race Type D 700-25c |
Handle | Nitto | M179 SSB / 400mm |
Stem | SimWorks | Rhonda / 110mm |
Seatpost | SimWorks | Beatnik |
Saddle | Brooks | CAMBIUM C17 |
Pedal | Crankbrothers | Eggbeater |