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【SmaChari】スチールバイクに見えない追い風を。僕らが提案する「生活の足」の新しい選択肢。

東京という街を自転車で走っていると、その地形の起伏に驚かされます。

青山や麻布の急な坂道、家路に立ちはだかる長い陸橋。
この街は、ペダルを漕ぐ人間に、時には優しく、時には厳しい表情を見せます。

日々を暮らすための「生活の足」として自転車と付き合う時、このアップダウンは、時に大きなハードルになります。

でも、もしも
「お気に入りのシャツを着たまま、涼しい顔で激坂を越えていける」としたら?

スーパーでの買い物帰り、重たい荷物をラックいっぱいに抱えたままの家路が、まるで平坦な道のように楽になるとしたら?

それは、単に楽をするということではなく、
「自転車という道具が、よりシームレスに日常へ溶け込む」ための、ひとつの新しい選択肢だと思うのです。

今日は、Circles Tokyoが新たに提案する「SmaChariを使った生活の中の自転車」についてのお話しをさせてください。

なぜ、「SmaChari」なのか?

結論から言うと、SmaChariとは、単なる電動アシストサービスではなく、「自転車の楽しみ方を拡張する装置」だということです。

既存の自転車に後付けできる電動アシストユニット。
それが、SmaChariです。

僕たちメカニックが日々向き合っている、SURLYやWILDE、BASSIといったマスプロダクション、そしてCieloのようなハンドメイドフレームたち。

これらは「鉄」という、ある種アナログな素材でできています。
線が細く、しなやかで、美しい。30年経っても色褪せない普遍的な価値があります。

一方で、従来のE-Bikeの世界はどうでしょうか。
バッテリーやモーターと一体化するため、フレームはどうしても太いプロポーションにならざるを得ません。
専用設計されたパワーユニットは、当然ながら載せ替えることもできません。

SmaChariは、環境の変化などで不要になった際には取り外すことができ、たとえフレームを買い替えたとしても、載せ替えが可能なので、カスタムパーツとして成立していることが、最大の特徴だと考えています。

また、年齢やライフスタイルの変化で乗らなくなり、家に眠っているOLD MTBなどの自転車も、再び「生活の足」として蘇らせることも可能です。

1. 美学を邪魔しない「線」の細さ

このユニットの最大の魅力は、既存の自転車に取り付けが可能であること。
つまり、僕たちが愛してやまない、あの細身のクロモリフレームの造形美を崩すことなく、電動化という「機能」を付与できるのです。

2. カスタムという「自由」の確保

ここが、個人的には一番のポイントです。

一般的な型式認定済みの電動自転車は、パーツひとつ変えるにも制約が多く、正直なところ「いじる楽しさ」の余白はほとんどないとも言えます。

でもSmaChariならば、自分の好きなパーツを選べたり、ギア比を考えたり、ペダルを踏む感覚もチューニングできる。

「お気に入りのPAULのブレーキを使いたい。
でも、電動アシストも欲しい。」

そんな一見わがままな矛盾を、論理的に解決できるソリューションなのです。

ちなみに、パワーユニットのクランクアーム取り付け規格はスクエアテーパー、WHITE INDUSTRIESなど、お好みのクランクを取り付けることも可能です。
※チェーンリングはユニットと統合されていますので、一部のクランクを除きノンドライブサイドのクランクアームを2本用意する必要があります

3. Hondaが担保する「安全性」と、アプリが拡張する「機能性」

世の中には後付けの電動キットが溢れています。
中には、シートポストに摩擦ローラーを押し付けるような、機材への愛を感じられないものや、国内の法律的にグレーなものも少なくありません。

SmaChariは、自転車の心臓部であるBBに、センサーとモーターを配置した、とても理にかなった構造を採用しています。

そして何より、最終的なセッティングと認証をHondaが行うという点。僕らが組んだ自転車を、世界のHondaがチェックし、スマートフォンアプリと連動して初めて機能する。

このプロセスこそが、公道を走る道具としての信頼性を担保しています。

SmaChariの「Sma」はSmartの略。
スマートフォンと接続することで、手元のスマホが自転車の「頭脳」へと変わります。

Hondaの知見が詰まったAIモードでは、
ペダリングの癖や路面状況を常に読み取り、
無駄な電力消費を抑えながら最適なアシスト力を提供。

最大で約100km(※ECOモード使用時/走行環境によります)の航続距離も日常使いには十分すぎるほどです。

実験台は、重量級の異端児「OMNIUM」

「え、あのカーゴバイクに?」
そう思った方、鋭いです。

OMNIUMは、荷物を運ぶための堅牢さと、
スポーツバイク顔負けの走りを併せ持つ、
僕らが信頼する最高の“道具”。

とはいえ、キャンプ道具や買い出しの荷物を満載すれば、物理法則には逆らえません。
重量は増し、漕ぎ出しはどうしても重くなります。

そこにさっそくSmaChariをインストールしてみました。

早速実走ということで、Circles Tokyoからほど近くにある、最大斜度20%を誇る港区の壁、「江戸見坂」へ挑んできました!

ご存知の方も多いと思いますが、ここは歩いて登るのさえ躊躇するような激坂です。
普通の自転車なら立ち漕ぎで必死にもがく場所ですが……。

ご覧くださいこの笑顔!

重量級の車体をものともせず、まさかのシッティングのまま、涼しい顔で駆け上がることができました。

「荷物を運ぶための自転車」から「重さ」というネガティブな要素を取り除いたら、何が残るか?

そこには純粋な「移動の自由」と、何でも運べる「無敵感」だけです。

未来への提案

僕らが大切にしているのは、速さを放棄することではありません。

「移動そのものを、冒険に変える余裕」を持つこと。

OMNIUM × SmaChariがあれば、
週末のマーケットで買いすぎてしまっても、
子供を乗せて隣町の公園まで出かけることになっても、
憂鬱だった坂道は、景色を楽しむ時間に変わります。

スペック表の向こう側にあるのは、数字では測れな生活の豊かさです。

自分の愛車をアップデートし、10年、20年と乗り続けるための選択肢として。

最新のテクノロジーで、アナログな道具を使い倒す。

そんな愛すべき矛盾を、ぜひCircles Tokyoで体感してみてください。

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よっしー
吉本 直史

京都出身でセレクトショップに就職後気がつけば名古屋に。球体の重力には逆らえず気がつけばペダルを漕ぎ、気がつけばお気に入りの服が油にまみれる日々。服・音楽・家具etc色んなことにいっちょ噛みする性格は生まれ持った性分。日々日々散財の生活をしております。
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