Salsa Cycles “Vaya” got ready for RIDEALIVE.

今日はSalsa Cyclesについてお話をさせて下さい。

“Red Bush”という名前でタンデムなどを作っていたRoss Shaferが1982年に作ったのが”Salsa Cycles”。ハンドメイドのMTBフレームを製作していました。その当時フレームビルダーは現在ほど多くなく(Ritchey,Mountain Goat,Mantisなど)、カスタムフレームを手にするのには長い期間を要していたという状況もあって、すぐにその名は知られることになりました。お手製感の溢れるシンプルなハンドペイントのヘッドロゴや、フレームサイズに合わせたカスタムステムなどは今見ても心を奪われてしまうものばかりですし、ハンドルバーやクイックリリース等のパーツも積極的に製作していたりと、しっかりともの作りをしていたメーカーです。

色んな事情があって、1997年にQBPに買収されその2年後に創業者であるRossがSalsaから去って以降、Made in USAのSalsaは手に入れる事ができなくなりましたが、当時の血を受け継ぎながら、彼らは生産をしていた立場から企画をする側へと移り、今では「ADVENTURE BY BIKE」というテーマをもとに様々なバイクを世に生み出し、確固たる地位を築いています。

今ではカーボンやアルミ、チタンと様々なフレームがラインナップされていますが、スチールのフレームは様々なモデルごとに用途に応じた適切なチューブ選択がなされており、ただ丈夫なものではなく、より長く、より楽しく自転車と向き合えるような質の高いものが多いです。何よりADVENTURE BY BIKEというシンプルなテーマに沿って作られる彼らのバイクは、デイリーライドから週末のツーリングやトレイルライドなど、とにかく乗り手の身近なところにずっと寄り添っていてくれる、そんな魅力的なバイクが多いです。

今回はそんなラインナップの中でもツーリングモデルであるVayaをベースに、当時の雰囲気を踏襲したシンプルなペイントワークで組み上げました。勘の良い人はここで気付いた方も多いでしょう。そうです、RIDEALIVE2014へ向けて組んだマイツーリングバイクです！

テントや着替えなど荷物をたんまり詰め込んでも、ビクともしない安定感のある走りで、どこまでも遠くへ行ってしまいたくなるバイクです。700cのフレームですが、650Bのタイヤを入れたり、ハブダイナモを取り入れたりと、冒険バイクだけに個人的には色々冒険したパーツチョイス。普段どちらかというと軽いバイクばかり乗っているので、必要不必要をしっかり見極めて、丈夫なパーツを選んで組んでいます。

そして今回のRIDEALIVEでも使う予定のBlackburn Designの新型ラック“Outpost Front”と“Barrier Universal Pannier”。OUT THERE NIPPON特設サイトもオープンし、今まさに注目が集まっているニューモデルです。これらについては改めてご紹介させて頂きますが、かなり完成度が高いです。来週には他にもBlackburnのニューモデルが続々入荷予定なので乞うご期待。

ツーリングモデルですが、650Bx2.2″なのでダートやちょっとしたシングルトラックも行く気満々なセッティング、今回のRIDEALIVEを楽しみきるにはこんなバイクがあっても良いんじゃないかという私なりの提案です。気になる方は是非ご相談下さい。

皆さま是非ともヤバいバヤでお見知り置きくださいませ。