ミネアポリスのニュースをご存知でしょうか?
2026年の1月下旬、アメリカのミネアポリスで、アメリカ市民である、Alex Pretti / アレックス・プレッティさんが連邦当局の発砲によって命を落としました。
そして、この出来事の前にも、同じミネアポリスで Renée Good / ルネ・グッドさんがICE要員の発砲によって死亡したと報じられています。
アレックスさんは退役軍人病院の看護師であり、熱心な自転車乗りで、我々の盟友である Angry Cat Fishの顧客でした。

彼を追悼し、過剰なICEの取り締まりにプロテストを表明するために、今週末の金曜日にゼネラルストライキを、土曜日に追悼と連帯を表明するグループライドが全米で開催されます。
この事件の背景や、誰が悪いのか、どんな歴史や政治が絡んでいるのか…それは簡単に言い切れる話ではないので、ここでは踏み込みません(「最後に」という項を読んでください!)
ただ一つ言えるのは、「市街地での公然とした暴力」が、連邦政府の政策の延長線上で起きてしまっている、という事実です。

この事件に非常に恐怖を感じるのが、市街での公然とした暴力が、現アメリカ合衆国の連邦政府主導で行われているということです。
誰がそれを望んだか?
今回のような政府による無実の市民の殺人を、誰が望んだでしょうか?
多くの人が望んでいないはずです。
しかしながら、日本も含む、現代の民主主義国家においては、その政府は「我々が選んだ」政府なのです。

遠い国の話だと思いますか? 僕はそうは思いません。彼らが流した血は、僕らと同じシステムーー「民主主義」というOS――のバグによって流されたものだからです。
ミネアポリスの仲間たちが今、極寒の中で店を閉め、リスクを負って通りに立っているのはなぜか。 それは、権力が暴走し、隣人が理不尽に排除されるとき、「自分には関係ない」と背中を向けることが、共犯になることを知っているからです。
社会に目を向けるということ
一介の自転車乗りとして、僕らは知っています。 どんなに良いバイクでも、メンテナンスを怠れば錆びつき、あるいはボルトが緩んで、最悪の場合、乗り手の命を奪うことを。

政治もそれに非常に近いのではないかと思います。
「誰がやっても変わらない」「誰がいいかわからない」と僕らがチェックを怠り、無関心に放棄してしまうと、社会のボルトは緩み、そのガタつきのシワ寄せは、いつだって一番弱い立場の人々や、僕らの大切な遊び場に向かいます。
誰も望んでいない悲劇は、誰も監視していない場所で生まれ、暴走するのです。

そして、これは個人的な意見になりますが、程度の差はあれ、アメリカと同じような状況が日本でも起こってしまうのではないかと危惧しています。
*誰に、どの党に投票すれば良いかわからない人は、こういう便利なサイトもありますので、ぜひ活用してみてください。
https://japanchoice.jp/vote-navi
投票日は2月8日。
衆議院議員総選挙の投票日は2月8日(日曜日)です。
僕は出張が重なってしまったので、昨日から始まっている期日前投票に行ってきました。期日前投票は、公示のハガキが届いていなくても投票することができます。

ぜひ投票に行ってください。
あなたの好きな「個人の自転車店」が潰れないように。 誰もが排除されず、多様な文化が息づく街であるように。 そして何より、権力が僕らや僕らの仲間を傷つけるような怪物にならないように。
そして、投票日は自転車に乗りましょう。

いつものトレイルやカフェに向かう前に、ほんの数キロ寄り道をして、投票所へ。
Vote for Us. 自分たちの足元を守るために、意思表示のライドに出かけましょう。
また、1月31日(土曜日)は、アレックスさんや彼のご家族のことを思って自転車に乗っていただけると嬉しいです。

最後に
このミネアポリスのICE事件、日本で生まれ育った感覚で見ると「不法入国者が悪いのでは?」と思ってしまいがちですが、簡単に補足させてください。
歴史的にアメリカは移民に寛容な国でした。

2001年の9.11以前まで、日本でいう戸籍や住民票のような厳格な管理システムは存在せず、「やる気があり、税金を納める気概のある移民は受け入れる」という現場の暗黙の了解(アメリカン・ドリーム)がありました。 その自由の象徴である伝統を、最後まで守ろうとしているのがミネアポリスという街です。

また、アメリカには連邦法とは別に、州が強い権限を持つ「州法」が存在します。 連邦政府であっても、州の警察や行政を強制的に従わせることはできないという、州の独立性を守る制度があります(だからこそ、地元警察と連邦組織が対立することがあるのです)。
なぜ彼らが不法移民と呼ばれる状態にならざるを得ないのか。 なぜ連邦政府と州が対立するのか。 この問題は、アメリカという国の成り立ちに深く根ざしています。もし興味があれば、ぜひ一度調べてみてください。表層的なニュースとは違う景色が見えてくるはずです。
ぜひ、興味があれば調べてみてください。