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【新製品】MONoPOLE Debut

都市をハックする道具 / ツールバイクとは?

都市で暮らしていると、荷物の量と自由の量が反比例することに多くの人は気づきだします。
買い物をすれば腕がふさがり、背負いすぎれば日常の風景を見落とす。自転車のある人生とは、荷物と景色の綱引きゲームなのかもしれません。

そんな綱引きを、スイスの小さな工房はさっさと断ち切ってきました。「じゃあ両方手に入れればいいじゃないか」と。
それが今回皆さんにご紹介する MONoPOLE / モノポール という道具になります。

1. 起源:FREITAG イノベーション・ラボから生まれた「必然」のデザイン

MONoPOLE を語りだすとき、その背景にある大きな物語を無視することはできません。

このブランドの起源とは、トラックの幌を再利用したバッグで世界の価値観を更新したFREITAG(フライターグ) と深い関係性の中で生まれました。

MONoPOLE は、建築家であり、FREITAG で Head of Product を務めた Nicola Stäubli(ニコラ・スタウブリ) と、FREITAG の共同創業者 Daniel Freitag(ダニエル・フライターグ) によって共同設立されました。

その起点となったのは、FREITAG 社内のイノベーション・ラボで投げかけられた、ひとつの問いです。

「都市における移動と運搬を、デザインでどう再構築できるか?」

この問いに真正面から向き合い、建築的な視点でプロトタイプを形にしたニコラ。
その完成度の高さゆえ、プロジェクトは社内実験の枠を超え、独立(スピンオフ)という自然な流れを辿りました。
それが現在の MONoPOLE です。

FREITAG が「廃棄物を価値へ転換するブランド」であったように、MONoPOLE は「都市生活に必要な機能を削り出し、自転車の常識を再構築するブランド」として誕生しました。
どちらにも共通するのは、既存のルールに安住しない、極めて建築的なアプローチだということなのです。

2. コンセプト:「Cargo(貨物)」ではなく「Tool(道具)」である

彼らが掲げる Toolbike(ツールバイク) という概念は、カーゴバイクに対する一般的なイメージを静かに覆します。

荷物を運ぶ自転車、と聞けば、大型のロングジョンを思い浮かべる人が多いでしょう。
便利ではあるものの、重く、長く、どこか“トラックを小さくした乗り物”のようでもあります。

MONoPOLE は、そこに真っ向から異議を唱えました。

「可能な限りコンパクトに。それでいて道具としての力は最大限に。」

そうして生まれた No O1(ナンバーワン) は、
一見すると少しホイールベースの長いミニベロのような佇まいです。
しかしその内部には、

  • フロントラック最大30kg
  • 車体全体で最大160kg(ライダー含む)

という、圧倒的な積載性能を支える剛性と合理性が秘められています。

必要なときに最大限働き、普段は軽やかに寄り添う。
MONoPOLE が定義する Toolbike とは、まるでスイスアーミーナイフのような「都市のための万能な道具」だということなのです。

3. The Ride:世界が驚いた「ウィリーができる」カーゴバイク

アメリカの自転車メディア The Radavist は MONoPOLE をこう評しました。

「Ace of Wheelbase(ホイールベースのエース)」

この言葉が象徴するのは、No O1 がカーゴバイクでありながら、
驚くほど軽快で、直感的に操れるという事実です。

鍵となるのが、独自の ベルトステアリング機構
一般的なカーゴバイクにありがちな、前輪操作の“もたつき”を極限まで排除し、ロードバイクやミニベロに近いダイレクトなハンドリングを実現しています。

その結果生まれたのが、
「荷物を運ぶために我慢して乗る自転車」ではなく、
「乗ること自体が楽しく、そのうえ荷物も運べる自転車」 という存在です。

実際、その気になればウィリーさえ可能なほどの Playfulness(遊び心)。このギャップこそが、MONoPOLE が世界中で注目されている大きな理由なのだと思います。

4. ディテール:機能美の塊

細部を見れば見るほど、このバイクが“建築的な思考”から生まれていることが伝わってきます。

メインフレームには、しなやかさと耐久性を兼ね備えた 丸パイプのクロモリ鋼 を使用。一方、フロントラックや支持構造には 角パイプ を用い、荷重を面で受け止める合理的な構造を採用しています。
この「丸と角」の明確な使い分けが、No O1 の独特の佇まいと、道具としての強靭さを同時に形づくっています。

フレームはすべて、フランス・ピレネー地方の工房で、
一台ずつ丁寧にハンドメイド溶接されています。

さらに、ドイツ製 Pinion ギアボックスベルトドライブ の組み合わせにより、チェーン外れや油汚れから解放され、停止状態でも変速が可能。「毎日使う道具」だからこそ、メンテナンス性と耐久性が徹底的に考え抜かれています。

完成された製品でありながら、自分好みに仕上げられる“余白”が残されている点も、MONoPOLE らしい魅力のひとつです。

5. Why Japan?:日本の都市にこそ、このサイズ感を

初めて MONoPOLE を見たとき、わたしは正直こう感じました。

「これはスイスより、日本の都市のほうがマッチするのでは?」

日本の裏路地、マンションのエレベーター、限られた駐輪スペースなど、海外製の大型カーゴバイクが直面する“物理的な壁”を、No O1 のコンパクトな設計思想は軽やかに超えていきます。

前20インチ × 後24インチ という絶妙な組み合わせが生む低重心と安定性。
そして、全長を抑えた取り回しの良さ。
これらは、まさに日本の都市生活にフィットする特性です。

“運べる自転車”ではなく、“生活をアップデートする道具”
として MONoPOLE を迎えられる理由が、ここにあります。

創業者たちからのメッセージ

今回、日本での展開に際して、創業者のニコラとダニエルにインタビューを行いました。

彼らは日本の都市構造やクラフト文化に深い関心を寄せており、MONoPOLE と日本の相性を語る言葉には、確かな確信が宿っています。


Q1. 【Why Japan?】東京や大阪のストリートでMONoPOLEが走ることについて、何が一番楽しみですか?

Q1. [Why Japan?] What excites you the most about seeing MONoPOLE bikes on the streets of Tokyo or Osaka or even our city Nagoya?

MONoPOLE は、日本のクラフトマンシップ、精度、そして日常のデザインに対する姿勢を深く尊敬しています。
自分たちが実際に訪れたことのある都市のストリートを走る姿を見ることは、美しい文化的な交換になると感じています。

At MONoPOLE we have a deep appreciation for Japanese culture, especially its approach to craft, precision, and everyday design. Seeing MONoPOLE on the streets of cities we’ve visited ourselves would feel like a beautiful cultural exchange.


Q2. 【Toolbikeとは】初めてこのバイクに乗る人へ、その感覚を一言で表すなら?

Q2. [The “Toolbike” Concept] For those new to the concept, how would you describe the feeling of riding a MONoPOLE in a single sentence?

BMX のような俊敏さと、コンパクトなカーゴバイクの能力を併せ持った感覚です。

A2. It feels like the agility of a BMX combined with the capabilities of a compact cargobike.


Q3. 【建築 × 自転車】建築家としての視点は、このバイクのデザインにどう影響していますか?

Q3.  [Architecture x Bike] Nicola, as an architect, how did your background influence the design of the bike? Is there a similarity between designing a building and designing a MONoPOLE? 

A3. 建築は“モノ”ではなく“システム”を設計します。
MONoPOLE も同じで、使う人に合わせて変化するモジュラーな構造体なのです。

 A3. Architects design systems rather than objects, and MONoPOLE follows the same logic: a modular framework that adapts to different uses, similar to how a building adapts to its inhabitants.


Q4. 【日本のファンへ】日本における「第一世代」のオーナーへメッセージをお願いします。

Q4. [Message] Any message for the first generation of MONoPOLE owners in Japan? 

A4. あなたたちは、日本における最初の MONoPOLE ライダーです。その体験が、楽しく、効率的で、より良い都市の未来を選ぶきっかけになることを願っています。

A4. You are the very first MONoPOLE riders in Japan, and we hope your experience inspires others to choose a way of moving that’s joyful, efficient, and better for the future of our cities. 


結び:都市生活をアップデートする「一生モノ」の道具

どんなに便利な時代になっても、移動と運搬は生活の核にあります。しかし、それを“どう快適にするか”という問いに、本気で向き合っているメーカーはそこまで多くありません。

MONoPOLE は、自転車を「消耗品」ではなく「資産」として正しく捉え、修理しながら長く使い続けることを前提にした数少ないヨーロッパブランドだと考えます。

FREITAG がバッグの世界で新しい基準を生み出したように、MONoPOLE は自転車の世界で新しいスタンダードを生み出す存在になるでしょう。

都市と自転車の関係は、ここからもう一段階おもしろくなりそうな予感がします。

そしてその変化の始まりを、ぜひ Circles Tailored で体験してみてください。あなたの生活がどんなふうに変わるか、想像するだけで楽しくなるはずです。

MONoPOLE / No O1 Frameset

価格:528,000円(税込)〜
(仕様やオプションによって異なります)

Circles Tailoredにて実車をご覧いただけます。

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