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「週刊 球体のつくり方」Vol.40

BIKE FRIDAY “REAL” Archives Vol.3 / 自由に飛び回るための翼が生えたトランク

モデル選びと、提案したい「小さな旅」レシピ

前回までは、歴史の話、そして傷跡の話をしてきました。

「オッケー、BIKE FRIDAYの本質はわかった。でも、結局どれを選べばいいの?」

そんな声がそろそろ出てくるタイミングだと思います。なので具体的なモデル選びと、サークルズとして提案したい「遊び方」について今回はお話しをします。

その前に、もし実車を見る機会があれば、BIKE FRIDAYのヘッドチューブ(ハンドルの下のフレーム部分)に付いているバッジを見てみてください。 そこには、何が描かれているでしょうか?

そう、「翼の生えたトランク(スーツケース)」です。

これこそが、この自転車の正体です。
BIKE FRIDAYは、単なる移動手段ではないとつらつらと書いてきましたが、実際にあなたを日常から連れ出してくれる、魔法のトランクだと考えてみてください。

そしてこのトランクは、決して「選ばれた屈強なサイクリストのためだけのもの」ではありません。

むしろ、

初めてスポーツバイクに乗る人
体力に少し自信がない人

にこそ、手にしてほしい楽しい道具なんだと、わたしは確信しています。

軽さは、自由の量に比例する

「とにかく楽に、そして遠くへ行ってみたい」
そんな願いを持つなら、まずおすすめしたいのが「Pocket Rocket」、そしてさらに軽い「pakiT」です。

例えるなら、どちらも“機内持ち込みサイズのトランク”のような軽快さを持っています。
軽いというのは、輪行袋に入れて担ぐときのストレスが圧倒的に減るということなので、駅の階段でも、車へ積むときでも、「よっこいしょ」の気合がいらなくなります。

そして、その軽さはそのまま、「じゃあ今日は、あっちまで行ってみよう」という行動の自由度の広がりへと変わります。

ロードバイクのような走り心地を持ちながら、サッと畳んで電車にも飛び乗れる。
この感覚は、一度味わうと手放せなくなります。
わたし自身、近年の旅には常にPocket Rocketを連れて行くようになりました。

冒険心を満たすなら、あるいは日本の王道を行くなら

林道を越えてキャンプサイトへ、テンカラ竿を積んでシングルトラックへ。そんな“土の匂い”が似合う遊び方なら、タフさの塊「Diamond Llama(ダイヤモンドラマ)」も極上の相棒になりえるでしょう。

でも、もしあなたが日本の道路事情を思い浮かべたとき、舗装路も走るし、田舎道も行くし、旅を暮らしの中心に置きたいと感じているなら…

やはりのバランス王「New World Tourist(NWT)」が最適解かもしれません。

このモデルはBIKE FRIDAYの原点にして頂点。
どんな荷物でも正しく包み込んでくれる、大型トランクのような安心感があります。

アップダウンの多い日本の地形、
突然現れる砂利道、
長い舗装路。
そのすべてを「ちょうどいい」重心と設計で受け止めてくれる。

迷ったらこれ。
そう言い切れる包容力がNWTにはあります。

ラフロードの比重が高いのなら「Diamond Llama(ダイヤモンドラマ)」

バランスを正しく考えるのなら「New World Tourist(NWT)」
と考えてもらうのがシンプルだと思います。

「怖い」を「楽しい」に変える魔法

店頭ではたまに、こんな声を聞きます。

「スポーツバイクはタイヤが大きくて足がつかなくて怖い」
「既製品だとハンドルが遠く感じて首や腕が痛くなる」

そんな方にこそ、BIKE FRIDAYというトランクを開けてほしいと思うのです。

タイヤが小さい(20インチ)ということは、重心が低く、地面との距離が近いということ、これは圧倒的な安心感に直結します。
信号待ちでのふらつく怖さが消えるだけで、自転車は一気に楽しいものへと変わります。

そして何より「カスタムオーダー」であること。
身長140cmでも、200cmでも、まるでテイラードスーツのように身体に合ってくれます。
あなたが自転車に合わせる必要はないのです。
あなたの身体に合わせて作られた自転車は、
跨った瞬間に“自分の一部”になるからです。

安心は、楽しさの基礎、土台です。
そして、楽しさが芽生えた瞬間から、自由はゆっくりと始まっていきます。

旅への垣根は、驚くほど低い

ヘッドバッジのトランクには翼が生えていますが、いきなり大きな世界へと飛び立つ必要もありません。
わたしたちが、まず提案したいのは、もっと暮らしのすぐそばにある“小さな旅”なのです。

例えば、週末の朝。
BIKE FRIDAYをパタパタと畳んで車のトランクに放り込み(軽自動車にも余裕で入ります)、景色のいい場所までドライブする。
そこから自転車を下ろして、美味しいベーカリー、コーヒー屋さんまでと10kmくらい走ってみる。

あるいは、行きは追い風や下り坂に乗って隣県まで走って行き、クレジットカード片手に旅館で一杯、帰りは翌朝、電車で輪行して帰ってくるなんて、とても豊かで、大人な遊び方だと思っています。

Photo By Atsushi Okuyama

そんな「小さな旅」を暮らしの中に少しずつ混ぜてみてください。
それだけで、いつもの休日がちょっとした冒険へと変わります。

車に乗せやすい
電車に乗せやすい

この圧倒的な「アクセスの良さ」さえあれば、誰でも、いつからでも、自由な旅人になれるのだから。

ぜひわたしたちに、あなたの夢を聞かせてくれませんか。
そして気持ちが高まってくれたら、身体を採寸させてください。
そこから、あなただけの旅の準備が正しく始まると思います。
あなたの人生がBIKE FRIDAYとともに、より豊かな生活へと昇華されることを願っています。

それではみなさんごきげんよう、また来週お会いしましょう。

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田中 慎也

空転する思いと考えを自転出来るところまで押し上げてみた2006年。自転し始めたその空間は更なる求心力を持ちより多く、より高くへと僕を運んでいくのだろうか。多くの仲間に支えられ、助けられて回り続ける回転はローリングストーンズの様に生き長らえることができるのならば素直にとても嬉しいのです。既成概念をぶっ飛ばしてあなただけの自転力に置き換えてくれるのなら僕は何時でも一緒に漕ぎ進めていきたいと思っているのだから。
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