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「週刊 球体のつくり方」Vol.35

年の瀬に寄せて

今年一年間、「球体のつくり方」を読み続けてくださり、本当にありがとうございました。

年の瀬に振り返ってみると、このブログで書いてきたのは、自分が過去に足しすぎてきたものを、ゆっくりと削ぎ落してきた反芻話であると同時に、「自分の感覚を今一度信じる」ための再構築作業だったように思います。

現代という、効率や平均値が先に立つ世界の中で、わたしなりに少し立ち止まって、今の手触りや違和感、そして感謝を言葉にする、その試みを、ほぼ毎週続けてこれたことはとても有意義なものだったと感じています。

本当にありがたいことに、店頭やメール、SNSなどで反響をいただきました。

「気づきがあった」「自転車との付き合い方、見る目が変わった」「まだ言葉にできないけれど、何かが腑に落ちた」。

そのような声の一つひとつが、この連載を続けていける理由であり、何よりの励みでした。
改めて、心から感謝しています。

「球体のつくり方」というタイトルは、わたしのタンブラーの名称から流用したものですが、それを名付けた時から一貫して、作り方は書いてありますが、それが完成を示すものではありません。

むしろ、自分、組織、理念、社会、そのすべてが不完全だと認識をして、その揺らぎ続けるものを、どう扱い続けるかという話なのだと考えています。

自分の頭と体、自分の遊び方、自分の人生。
それらを誰かの正解に委ねるのではなく、自分の手で確かめ続けるための思考の道具として、この文章が機能していれば嬉しいです。

来年も、派手な結論やわかりやすい答えを急ぐつもりはありません。 引き続き、現場で起きていること、考えていること、迷っていることを、できるだけそのままの質感で書いていきたいと思っています。
そしてこの場所が、読む人それぞれの「球体」を育てるための、小さなきっかけであり続けられたらと思っています。

年内最後の更新にあたり、改めてみなさまへの感謝を込めて。
また来年、この続きを書けることを楽しみにしています。

それではみなさんごきげんよう、良いお年をお迎えくださいませ。

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kyutai
田中 慎也

空転する思いと考えを自転出来るところまで押し上げてみた2006年。自転し始めたその空間は更なる求心力を持ちより多く、より高くへと僕を運んでいくのだろうか。多くの仲間に支えられ、助けられて回り続ける回転はローリングストーンズの様に生き長らえることができるのならば素直にとても嬉しいのです。既成概念をぶっ飛ばしてあなただけの自転力に置き換えてくれるのなら僕は何時でも一緒に漕ぎ進めていきたいと思っているのだから。
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