SHIMANO / AUTO Dって知ってるかい?
「知らんし」って言う人の方が多いかと思いますが、遡ること30年位前に一部でわきゃわきゃした変速システムであります。
どのようなシステムかと言いますと、内装変速を利用したオートマチックの変速システムでした。
信号待ちで止まっていても変速してくれるので、漕ぎ出しはいつも軽いギアとなり、とても快適に街中で使えると言うもの。
外装多段変速の泣きどころ、漕いでいないと変速しないネガティブな部分を内装変速機を使うことで打ち消した素晴らしいいシステムで、今で言う通勤バイクやエブリデーバイクには、最高のシステムだったと今でも思います。
とは言え、そこそこの値段がする電動システム、ママチャリが6,800円で買える時代には早かったのか早晩消えてしまったが残念です。
当時、知人にこれを使用したコミュターバイクを作り、喜んで使っていただけたのを覚えています。
そして、時は流れて30年。
新オートマチック変速システム「Q’AUTO」が登場しました。

そんな中、新しく出たオートマチック変速システム・Q’AUTO / クォート。
しかも、今度の物は流行りのAI付き。
気にならないわけがありません。
早速、その特徴を紐解いてみましょう。

1. 最大の特徴は、電動システムであるにも関わらず、充電いらず。

リアハブ内にハブダイナモのシステムを組み込み変速に必要な電力をそこから賄うというシステム。
日常的に使うバイクに定期的な充電は、ライトでもめんどくさいと思っているズボラな私にもピッタリ。
2. ある程度の距離を走ると内装されたAIが個々の走り方を学習する。

変速自体は、手元のスイッチ式シフトレバーでも変速可能ですが、乗り込むと個々のギアポジションをAIが学習していくとのこと。
つまり乗れば乗るほど息が合うようになって行き、相棒感が増すわけです。
さらには昔のAUTO Dは3段変速でしたが、新しいQ’AUTOは、10段か11段変速。 変速は、外装になってしまったので信号待ちの時に軽くし忘れても大丈夫な機能は消えてしまいましたが、段数の進歩は、それを消しても余りあるでしょう。
以前の3段だけでは、長距離に挑むのは難しかったですが、今回は大丈夫。
3. シフトワイヤー要らずの無線変速。
ハブからディレーラーに給電するために一部有線ですが、それ以外は無線、とてもスッキリします。
変速の調整やファームウェアのアップデートもシマノのアプリE-TUBEを使用しますので細かなカスタマイズなども可能でより好みに近いセットアップが可能です。
Q’AUTOが最も光るバイクは?
私なりの見解。
とまあ、こんな感じの最新オートマチック変速機、実はサークルズでも開発段階の変速動作テストについて、微力ながら協力させていただく機会がありました。
そして改めて、これ、どんな自転車に良いのだろうとか考えました。
それはもちろんコミューターバイクと言われる日常使いの自転車にピッタリですし、スポーツの入り口にもピッタリだと思います。
そんな中でもカーゴバイクなんかによりぴったりなのではないかと私は思うのです。

カーゴバイクは、いろいろな形をしたものが多く独創的なデザインをしているものも多々見受けられます。
そんな時、メカニックとして気になるのは、そう「ワイヤリング」。
うねうねと自転車のフレームを這うように取り回されるのがワイヤーですが、ハンドル周りにカーゴ部分がくるバイクですとワイヤーが押さえつけられたり、取り回しに無理があったりといつもしっくりこないことに少しイライラします。
ブレーキのラインも同じくなのですが、こちらは取り回しなどが多少キツくなっても油圧システムであればブレーキの性能に大きな悪影響を与えることは少ないのでいいのですが、有線の変速システムですと無理な取り回しだと抵抗が増え変速自体に悪影響が出ます。
それが無線ですと一挙に解決。
最高じゃないですか。
しかもQ’AUTOは、充電要らず。
いざ乗ろうと思ったら充電切れ、なんて事ともおさらば。
これ以上にカーゴバイクにぴったりなシステムあるのでしょうかと思うくらいビッビッと来たんですよ。




と言うことで、早速、弊社のモノポールにビルトイン。
AIを活かした部分はまだまだこれからですが、スッキリとしたハンドル周りとケーブルの少なさは、調子よくできてると思います。
Q’AUTO ラインナップ

ということで、早速 Q’AUTOのコンポーネントをストックしました。必要なのは、リアハブとリアディレーラー。そこに必要に応じてシフターを取り付けることもできます。

SHIMANO Q’AUTO
FH-U6060 オート変速 ダイナモ内蔵 フリーハブ

SHIMANO Q’AUTO
RD-U8050-SGS/GS: LINKGLIDE ワイヤレスDi2 リアディレーラー

さあ、ここから先はあなたの想像力次第。
時代の潮流となるか渦潮に消えていくのか?無限の可能性を持った自動変速と無線の組み合わせであなたは、どんな自転車を組み立てますか?
ご相談いつでもお待ちしています。
