わたしたちは根本的に、「手仕事」を愛しています。
機械や大量生産だと見えにくい、形になるまでに誰かが手を動かした”その人の時間”がそのまま染み込んでいる気がします。
ハンドメイドバイクがまさにそう。私たちはたくさんの自転車を販売していますが、ハンドメイドバイクは少し違うと思っています。

サークルズの姉妹店として昨年末にオープンした「Circles Tairoled」はまさにその象徴に感じていて、サークルズがその価値観を大事にしているからこその場所だと、わたしは思うのです。

テイラードーー仕立て屋さん。つまりそれ自体が、手仕事という意味を持つ言葉。手仕事によって生み出されたフレームを手仕事によって組み上げ、”その人の一台”に仕立てる。スペックや価格といった話を超えて、最終的にその真髄に魅力を感じる人が行き着く場所。そんな風に感じています。
もちろん、手仕事はそれだけではありません。
年の瀬にみんなで作るしめ飾りも、姉妹店のPFMが原料から絶妙な塩梅で毎回同じ美味しさと程よい固さを提供してくれるクッキーも、”人のアイディア”から生まれて手作業で形になるTwist Flowerも。私たちはそういうものを、心から愛しています。

1月に行われたGHOOOSTのPOP UP STOREは、お正月明けにも関わらず大盛況となりました。目の前でGHOOOSTを手掛ける大原舞さんがドローイングをしてくれるということもあり、みなさんが思い思いのアイテムを手に集まる姿がとても印象的でした。

そんなGHOOOSTの大原舞さんが描く、シルクスクリーンが誕生しました。100枚限定、ナンバリングとサインももちろん入っています。(ナンバリングの指定はできません)

イメージは「宇宙ツーリング、その後。」
去年のMADEにてSIMWORKSとのコラボ製品を作っていただいた際、Tシャツやボトルにあしらったあの絵の、実は「続き」を描いてもらいました。めちゃくちゃ良くないですか・・・!この絵を見ていると、思わず想像力が膨らみます。

シルクスクリーンというものに馴染みがない方も少なくないと思います。シルクスクリーンはメッシュの版にインクを落としてプリントする印刷技術のこと。
これも一つ一つ手作業で行われ、それ故同じ版で刷っても全部が同じにはなりません。均一でないことが美しさだと思うのです。人と同じです。

今回このシルクスクリーンを担ってくれたのは、サークルズの裏手と同じ通り沿いにあるstudio VIICONさん。小さく構えられたアトリエは、底知れぬ存在感を放っています。
舞さんの絵を表現するために、通常盤より密度の濃いメッシュを使用し、それに合った少し固めのインクで表現してくれました。普段より強い力で印刷する必要があるそうです。確実にインクを落としつつ、インクが落ちすぎないような塩梅を探るのに苦労したそうですが、そんな裏話が聞けるのも手仕事ならではですね。




手仕事には、モノの向こう側に”人”が見えます。
誰が作って、どこで生まれて、どういう思いが込められているのか。それを手にする側にも、手にする責任のようなものが少し生まれて、大切にしたいと思える。
その人にしか作り出せないというのもひとつ。その人がいなければ生まれないし、あるいは失われやすいものでもあるのです。だからこそ尊く見える。
だから私たちは、「手仕事」を愛している。

GHOOOST Screen Printing
Size : A3
価格 : 9,900円(税込)
#12 ちゃんマイ休憩室
家に絵を飾っている人って、実際どれくらいいるんだろうか・・・?こういうアートを手にする文化って、日本ではまだ多くない気がします。
「必要かどうか」で言えば、なくても生活はできる。だけど、必要なものだけに整えた生活より、好きなものや心が動かされるもの、“なくてもいい”ものにも囲まれた暮らしのほうが、心を豊かにする気がするんです。
自転車も然り、移動手段としては「必要か必要じゃないか」だけど、自転車があれば気分や景色や時間の過ごし方まで変えてくれる。アートと同じく、生活や心に豊かさを与えてくれる存在だと思っています。
RE:SET CIRCLESの最中、「要るか要らんかじゃない!欲しいか欲しくないかだ!!!」と熱くなっていたマコトさんの言葉を受け取って、そんなことを思いました。(笑)
日本人はアートにお金をかけない、なんて言われたりもするけれど、私は単純に“触れるきっかけ”が少ないだけなんじゃないかと思います。
「必要・不要」じゃなくて、「欲しい・欲しくない」でモノを見る感覚、そこに素直になれたら、暮らしはもっと豊かで自由になるかもしれませんね。
この一枚が、そんなきっかけのひとつになったら嬉しいです。
