
SimWorks USAのご近所さんでもあり、ブランドオーナーであり、設計・製造・プロモーションマーケティングの全てを一人でこなす Sal / サル の独自のセンスでニッチかつ優れたギアを生み出す SHOVEL RESEARCH / ショベルリサーチ より、久しぶりの入荷がありました!
まずは早速気になる各アイテムをチェックしていきましょう。
WRT Hanger

いわゆるカンチブレーキのチドリにあたる、プーリーハンガー。
このWRTという名前には、
With Respect To:敬意を表して
With Reference To:参照して
With Regard To:関連して
という意味が込められています。

Louis Villemus / ルイ・ヴィルムス や 彼がデザインしたブランド Le Lewis / ル・ルイス に敬意を表して命名・設計されたプーリーハンガーで、Alex Singer / アレックス・サンジェ や Rene Herse / ルネ・エルス といったブランドよりも以前に存在していた伝統的なスタイルをSalなりに解釈してモダナイズし生み出したもの。

プーリーローラーのおかげで基本的には自動的にチドリワイヤーに対してセンターに来るような作りになっていますが、ブレーキのスプリングテンションが悪さをしてしまう場合には、スペーサーを入れることでプーリーローラーを固定できるような仕組みになっています。
FMBCH

市販のフォークマウント型のケーブルハンガーに不満があったという彼女が、「だったら自分で作ってしまおう」と生み出したのが、FMBCH(Fork Mounted Brake Cable Hanger)。

例えば、PAUL COMPONENTのNeo Retroに代表されるようなマファックスタイルのカンチブレーキを適切にセットアップできるような十分な高さを確保。剛性に優れた構造で、レバーフィーリングも良くなります。

一般的なヘッドパーツやコラムスペーサーに挟み込んで使用するタイプのケーブルハンガーとは異なり、ハンドルやステムとの距離が窮屈にならず、負担が少ないワイヤリングをすることができるので、特にヘッドチューブの短いフレームにおいて効果的。

大きなサイズのフロントバッグを使用する際にはこのケーブルハンガーがささやかながらサポーターの役目を発揮してくれるので、バッグとインナーケーブルの擦れを最小限に抑えることができるというのも隠れたポイントです。
Brake Boosters 2.0

カンチブレーキやVブレーキのアームの中央部分を補強し、剛性を高めてブレーキの性能を向上させるいわゆるブレーキブースター。今ではディスクブレーキの台頭で滅多に見なくなってしまったパーツですが、まだディスクブレーキが広がる前はよく組み合わされていたパーツで、リムブレーキのバイクに人一倍こだわりのあるSalらしいプロダクト。

ヴィンテージデザインに着想を得たこのブースターは、その思い切ったデザインによりわずか25gと軽く仕上がっているのが特徴。

上部にはM5のアイレットを備え、小型のライトの取り付けが可能です。
TC 1

ドイツの造形芸術学校バウハウスの流れを汲むドイツのデザイナー・Dieter Rams / ディーター・ラムスとRobert Oberheim / ロベルト・オーバーハイム がデザインした NizoフィルムプロジェクターFP1のリブ付きアルミニウムに着想を得たヘッドセットトップキャップ。

このフィルムプロジェクターにおいて、このリブは冷却フィンとしての機能を持たせています。ラムス氏の考える “Less, but better” は、SHOVEL RESEARCHとしてのSalのモノづくりにも大きな影を落としていることがよく伝わってくるプロダクト。

これを付ければ冷却フィンとしての効果を得られるかもと思えるほど完成されたデザイン。リブをトップチューブと平行に、アクスルに対して垂直に取り付けることを想定しており、空気抵抗にも配慮されたデザインです。
改めて、SHOVEL RESEARCHの魅力とは?

僕が彼女に初めて会ったのは2022年のPhilly Bike Expo。ちょうどまさにブランドを立ち上げようとしていたタイミングで、その時は、サークルズで取り扱いを始めるきっかけとなったRod Stewardを初めて目にして、実際に手に取って、そのシンプルな作りの中にしっかりと機能を持たせた優れたプロダクトに心を打たれたのを覚えています。
SHOVEL RESERACHというネーミングには、 理解するという言葉の表現として、「ディグ – 掘る」という意味が込められています。

自転車だけにとどまらず、様々な文化に対して彼女のディグ力が発揮され、そんな中で生まれたアイデアを、先人たちに敬意を払いながら今そして未来を想像して彼女なりの解釈でモノづくりに落とし込む。
そして、デザインはもちろんプロセスにおいても常に「シンプルであること」を重要な価値として捉えているのも特徴です。
また、このシンプルさには、彼女自身がリムブレーキバイクに対して強いこだわりを持っている事にも繋がっていきます。


彼女自身がビルドしたフレームや、つい最近だと彼女が組んだCHAPMANCYCLESなんかはもう素晴らしく美しいし、彼女がどれだけリムブレーキバイクを愛しているかが伝わってきます。

環境にも気を配り、パッケージにはリサイクル可能な素材を使っているのも彼女のこだわりで、時にはキャンプファイヤーの燃料にもなります。




そんな彼女が作るプロダクト、特に今回入荷したアイテムはその多くがリムブレーキユーザーに向けて生み出したものであり、リムブレーキ向けの選択肢が少なくなってきている昨今においても、彼女のような存在がいる事はとても心強いなと思います。
是非チェックしてみてくださいね。
