WEIS MANUFACTURING
街を縫うように走り抜けるメッセンジャー。
渋滞の激しいニューヨークの都市部において、小回りの利く自転車で荷物を迅速に運ぶ仕事として発展してきました。またそのスタイルは都市部で生活する人々にも深く根付いてきました。

そのニューヨークのブルックリンで生まれたハンドメイドフレームブランドが、WEIS MANUFACTURING / ワイス・マニュファクチャリングです。(以下 WEIS)

そのラインナップはトラックフレームだけにとどまらず、ロード、グラベルなど様々なモデルの制作をしています。

ブルックリンのアトリエでフレームの製作からペイントまでを一貫して行うブランドで、独特のフレームデザインと大胆なカラーリングは世界中のサイクリストから注目を集めています。また、フレームだけでなく、ステムやハンドルなどのパーツまで自社で製作できる設備を備えているのも、このブランドの大きな特徴です。

そして、WEISのフレームでまず目を引くのが左右非対称のステー構造。ドライブ側にはペダリングのトルクをしっかり受け止める剛性を持たせ、反対側はフレーム全体のしなりやバランスを整えるよう設計されています。見た目のインパクトだけでなく、強い踏み込みを効率よく推進力へと変えるための機能的なデザインとなっています。

さらに特徴的なのがペイントワーク。1本ごとに異なるカラーリングやグラフィックは、単なる塗装というよりもフレームの個性を表現する大切な要素です。フレーム製作と同じくブルックリンのアトリエで施されています。
ちなみに”WEIS”という名前は、創業者の家系がかつて営んでいたワゴンメーカー、所謂馬車や荷車といった“車輪の乗り物”を作る工房の名に由来しています。時代は変わっても、乗り物を作るクラフトマンシップは今もこのブランドの中に受け継がれています。
そんなWeisの思想を感じることのできる一台が、今回ご紹介するこのプロトタイプです。
Weis Tracklocross Prototype

このバイクは、ニューヨークだけでなく、日本の都市でのライドも視野に入れてデザインされたプロトタイプ。日本の交通事情やライドスタイルを考慮し、フレームとフォークにはブレーキマウントが設けられています。

特に、アシンメトリーのシートステーを跨ぐリアのブレーキマウントは特徴的なスタイルになっています。

ジオメトリーもいわゆるトラックレーサーのようなアグレッシブなものではなく、少しリラックスしたものが採用する予定です。都市部を軽快に走り抜けるライドから、少し路面の荒れた道まで、より幅広いシチュエーションで楽しめるバイクとして作られています。

ちなみに、Tracklocross / トラクロクロスとは、固定ギアのトラックバイクをベースに、舗装路だけでなく砂利道や未舗装路まで走って楽しむライドスタイルのこと。トラックバイクの軽快さを残しながら、走れる場所の自由度を広げる遊び方として注目されてもいます。

また、目を引くディテールのひとつがブレーキ周りの仕様です。センタープルタイプのブレーキが採用されており、クラシックな雰囲気を感じさせながらも700c x 40mmまで飲み込むタイヤクリアランスを確保した設計になっています。


今回装着しているのは、アメリカ・カリフォルニアのパーツブランドである PAUL COMPONENTのRacer Medium。高い制動力と美しい削り出しのデザインで知られるブレーキです。もちろんブレーキレバーも同じくPAULのプロダクト、Canti Laverを装着しています。


またSIMWORKSのプロダクトも多く装着されています。ハンドルにはStill Cruisin’ Bar、シートポストにはFroggy Seatpost、タイヤはVolummy 700c x 38mmを装着。

リラックしたポジションがとりやすいハンドル形状と悪路も問題なく走行できるタイヤボリュームは、都市部を快適に走り抜け、郊外に現れる未舗装路にも果敢に挑んでいける仕様となっています。
クランクはSUGINO SG75 DD2 Crank、ハブはPAUL COMPONENT、日本とアメリカのハイクオリティなプロダクトがバランス良くアッセンブルされています。

| Frameset | WEIS MANUFACTURING Tracklocross Prototype |
| Headset | Included |
| Handle | SIMWORKS Still Cruisin’ Bar |
| Crank | SUGINO SG75 DD2 Crank (BB Included) |
| Chainring | SUGINO Zen |
| Saddle | SELLE ITALIA Flite 1990 |
| Seatpost | SIMWORKS Froggy Seatpost |
| Brake Lever | PAUL COMPONENT Canti Lever (Pair) |
| Brake | PAUL COMPONENT Racer Medium Brake |
| Rim | VELOCITY Quill |
| Front Hub | PAUL COMPONENT High Flange Front Hub |
| Rear Hub | PAUL COMPONENT High Flange Rear Hub |
| Tire | SIMWORKS Volummy Tire 700c |

トラックバイクの軽快さをベースにしながら、都市部での実用性や安心感も確保する。この車体が日本でのライドも想定して設計されていることを考えると、このブレーキ仕様もまたこのバイクのコンセプトをよく表しているポイントと言えるでしょう。
ニューヨークのカルチャーから生まれたフレームをベースに、日本のライドシーンを想定して生まれたプロトタイプです。

実はこの車体、Circles Tailoredに展示中です。現段階でこのフレームはここでしか見ることができません。完成が待ち遠しいですが、興味がある方はぜひCircles Tailoredまで足をお運びください。
また、4月の第1週目の週末はWEIS MANUFACTURINGのPOP UP STOREの開催が決定しています。本国からブランドのビルダーを招き、パーティーやライドも計画していますのでぜひご期待ください。




もちろんTracklocross Prototype以外のWEISのラインナップもご覧頂ける予定となっています。東海圏で実物を見て頂けるのはこれが初の機会となります。ファンの方はもちろんこのブログで初めてその存在を知った人もこの機会をお見逃しないように!!!
WEIS MANUFACTURINGのアカウントからは既にアナウンスされていますが、詳細はあらためてブログ、SNSでご案内致します。