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【BLACKCAT BICYCLES Swami】Dirt Tourer Style

私たちの周りには熱を帯びたものが多く存在しています。

美しさを追求したものなのか、利便性を求めたものなのか、理由はどうあれ、その気持ち、拘りが強ければ強いほど、思いの熱は、生み出されたものの中に宿っています。

そんな熱を帯びたものが、このサークルズには多々存在するが、その熱を一際強く帯び、しかも強く放っているのはハンドメイドフレームだと言えるでしょう。

今回はそんな熱に当てられてしまった方が組んだBLACKCAT BICYCLES Swamiをご紹介します。

BLACKCAT BICYCLES とは?

アメリカ カリフォルニア州 アプトスの工房にて、トッド・インゲメンソンが製造するのがこのブラックキャット バイシクルです。

バックグラウンドにはあの世界チャンピオンを何人も排出し続けるサンタクルズ バイシクルで培った多くの自転車製造の基礎と最新のマテリアルまでの知識と知恵をフル活用しながらもシンプルかつ丁寧にフレームビルディングを行い、更には自分自身でそのユニークで独特なペイントワークもしてしまうという稀有なビルダーです。

オリジナルのユニクラウンフォーク、そしてその美しいラウンドトップに加えて、タイアクリアランスを確保しながらも、トッドの思い描く最良のライドを可能とするリアバッグのセクシーなS字ベンドステーなど、トッドらしさが全開に織り込まれたバイクに仕上がっています。

オリジナルペイント

フレームビルダーでありながら、自身でペイントもやってしまう稀有な人物であるトッドの生み出すバイクはどれ一つとして同じ仕上がりのものはありません。このフレームも彼の感性にお任せしたものです。

私自身、溶接を行ったことはありませんが、塗装に関してはほんの少しだけ携わったことがあります。色数こそ多くは無いですが、この細かなグラフィックを仕上げるのにいったいどれくらいの時間を費やしているのだろうと気になって仕方ありません。

ヘッドチューブ : オリジナルラグ + フィレット仕上げ

ヘッドチューブには、オリジナルのラグが用いられ、加えて、溶接痕のわからない滑らかな仕上げとなったフィレット溶接で仕上げられたその姿はとても美しいものです。その拘りと制作に対する熱量が伺えます。

もちろんそれは、ステアリングの精度を保ちつつ、接続するトップチューブやダウンチューブ、またフレーム全体の柔軟性を確保しながら、しっかりと強度的な機能を果たし、他にはない乗り心地をもたらすものとなっています。

Sベンドシートステイ

S字のシートステイを採用するのは何もBLACKCATばかりではありません。しかし、トッドが加工するそれは、他に類を見ないほどの深く美しいアールを描いています。 タイヤクリアランスのリミットとなっている27.5×2.6″を履かせるのは無理なのでは?とも思ってしまうくらい攻めたアールが特徴ですが、そこは問題ありませんのでご安心ください。

タイヤクリアランスという要求を満たしながら、快適な乗り心地をもたらすこのステイは、トッドが拘りのベンダーセットアップによって一つ一つ形にしていく、まさにブラックキャットの伝統芸から生まれるものです。

これらの仕様が施されたフレームからは、ビルダーであるトッドの製作に対する熱量がこれでもかというほど感じられます。

それはきっとこのフレームのオーナーとなった方はもちろん、このフレームを見た全ての人が、その熱に当てられてしまうことは間違いないでしょう。

では、あらためてこの完成したBLACKCAT BICYCLES Swamiを見てみましょう。

CHRIS KINGWHITE INDUSTRIESPAUL COMPONENTといったUSA製のパーツ類をメインとした隙の無いアッセンブルですが、特徴はハンドルとコンポーネントと言えるでしょう。

ハンドルにはHUNTER CYCLES Smooth Move / Drop Bar

通常であればフラットハンドルで組むのがセオリーですが、今回はオーナー様立っての希望でドロップハンドルを装着してダートツアラースタイルのアッセンブルとなりました。

お持ちのバイクはフラットハンドルばかりだったことがその理由ですが、幅が広く、オンロードでもオフロードでも安心して使用できるものがいいとのリクエスト。選んだのがこのHUNTER CYCLES Smooth Move / Drop Barです。

このディープでワイドなドロップバーは、フラットトップを握ればアップライトなポジションになり、手を伸ばしてブラケットを掴んだり、トップベンド部分に手首をかけるようにレストポジションを取ったり、姿勢を落としてドロップを握り込んだりと、多彩な手の位置だけでなく、様々なライドスタイルやシーンに適応するボディーポジションも可能にします。

そしてもう一つの特徴は、ギアードの仕様となっていることです。

Swinger Dropout / スウィンガードロップアウト

初期のセッティングでは、シングルスピードでのアッセンブルを想定したSwinger Dropoutが装着されていますが、今回は付属しているディレーラーハンガー付きのドロップアウトを装着し、ギアードでのアッセンブルとなりました。

日本の山間部は急勾配な道が多いですし、オーナーのお住まいも丘陵地にあることもありこの仕様となりました。

選んだのはMICRO SHIFT Swordシリーズ。ケーブル式ながらモダンなエルゴノミクス、急勾配にも対応する広いカセットレンジ、そして整備や調整が容易な完全機械式の設計です。

またクランクにはWHITE INDSUTRIESのM30を、チェーンリングのサイズはもともとSwamiで想定されている32Tを選択。そしてリアのスプロケットのサイズは11-48T。この1 x 10の組み合わせであればどんな場所でも走破していけるでしょう。

納車してまだまだ日は浅いですが、『兎に角乗り味は快適でどこにでも行けてしまいそう!』との感想を頂いています。


BLACKCAT BICYCLES SwamiはSサイズ、Mサイズ、ともに1台ずつストックがありますので、気になる方は是非WEB SHOPの方をご確認ください。

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柳瀬公識

サークルズ歴と自転車歴はだいたい同じ。 通勤をメインに自転車を利用するようになり、それまで車や公共交通機関を利用して足を運んでいたいろんな場所へ自転車で赴くように。 それからメッセンジャーなども経験しつつ、今ではロードバイク・マウンテンバイクと様々なアクティビティを楽しんでいる。
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