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【SKLAR】Super Something Titaniumで行く中山道

こんにちは。Circles Tokyoの吉本です。

東京もすっかり暖かくなり、ペダルを回すのが心地よい季節になりましたね。今回は、Circles Tokyoに新しく加わった大高の「大髙直輝!入社東名RIDE!聖地名古屋へ!」の同行者として、東京から名古屋を目指す東名ライドに行ってきましたので、その模様をお届けします。

今回の旅の計画は

私自身、東京と名古屋を結ぶ東名ライドはこれで3度目になります。過去2回は太平洋側の東海道をベースにしたルート山中湖に立ち寄りゆっくりと名所を楽しむライドでしたが、今回は内陸側、旧中山道から中馬街道を繋ぐルートを計画しました。

東海道ルートは確かに走りやすく歴史もあり、東名の移動といえばなルートですが、基本的には終始オンロードが続きます。今回は大好きなSKLARでのライドがもう一つのテーマ。未舗装路での走行も視野に入れたグラベルバイクで楽しみながら移動できるルートとして旧道や林道にアクセスしやすい中山道を走ってみることに!

自己紹介ブログでもあったようにピストフリークな大高には、ギアが必要だろうということで、私が普段乗っているクロモリのSuper Something V1を。そして私は贅沢にも乗り比べということでSKLAR Super Something Titaniumに跨り、長距離を実走してきましたのでルートやバイクレビューをしたいと思います!
ぜひお付き合いください。

諏訪から始まる東名ライド

今回私たちに与えられた日程は1泊2日。第一の目的は大高の聖地巡礼なのでお昼過ぎにはCirclesに着きたく、実質1日ちょっとの強行日程。

ということで7時半に新宿から出発する特急あずさに乗り、上諏訪まで輪行でワープしました。心配してた雨も上諏訪駅についた頃に止み、諏訪湖で記念撮影をしていざ出発!諏訪湖岸は歩行者と自転車がしっかりと棲み分けがされており、とてもサイクルフレンドリー。

美しい湖岸の風景に後ろ髪をひかれつつ中山道へと入ります。塩尻峠を越えて、第一の目標である奈良井宿へ。江戸時代の面影を色濃く残す木曽路の宿場町で、この後に控える峠越えの体力を作るべくお蕎麦をいただきました。

お腹を満たした後は初日にしてこの旅のハイライトである鳥居峠越えです。鳥居トンネルを抜けるのが最短ルートですが、我々がそんな選択をするはずがありません。グラベルの古道に入り、旧峠を越えるアプローチをとります。

タイヤの空気圧もしっかりと調整。また空気を入れ直さないとと考えるとついつい億劫になりますが、この一手間でグラベルの走りやすさと楽しさは大きく変わります!

700/50cを履かせたSuper Something Titanはフレームの特性も重なり水を得た魚ののように地面をしっかりと捉えながら、峠の頂上に向けてペダルを踏みます。

峠を越えた後は、国道19号をベースにしつつ、可能な限り旧街道へ逸れながら木曽川沿いを下っていきます。夕暮れの山間部、疲労が見え始めた脚に鞭を打ちながら、中津川の「川上屋」で栗の和菓子をいただき糖分を補給。無事に1日目のゴールである恵那へと到着しました。

2日目は名古屋からの助っ人ともに

2日目は恵那駅でここで名古屋から駆けつけてくれた助っ人のゆう君と合流しました。彼が乗ってきたのもSKLARのハンドメイドのチタンモデル。事前に打ち合わせたわけではないのですが、たまたまSKLARが3台揃って一緒に走るという展開に。

図らずも今回の「SKLARライド」というテーマをより色濃くしてくれる、これ以上ない心強い仲間の登場です。ここからは、私が名古屋に住んでいた頃に片道輪行で走り込んでいた恵那から名古屋市までの懐かしのホームルートへと進んでいきます。

川並駅周辺の丘陵地帯に広がる棚田の景色を抜け、林道を登った先にある華厳の滝へ。旧中山道の宿場町の趣とはまた違う、土の匂いと緑が濃くなるエリアです。そこからアップダウンを繰り返しながら、何度も通った雨沢峠にたどり着きます。

久しぶりに見る懐かしい景色に思わずテンションが上がり、予定にはなかった三国山展望台まで寄り道をしてしまう場面も。そして下りはもちろん、あのトレイルを通って。

都市部からほんの少し自走で抜け出しただけで、これほどまでに良質なダートや旧道が張り巡らされている名古屋という環境を、改めて羨ましく思いました。そして少し予定は押して夕方には無事、名古屋のCirclesへと到着。大高の聖地巡礼は最高の形で幕を閉じました。

Titaniumフレームという選択肢

一般的にチタンフレームと聞くと、その硬さからレーシーな機材を想像される方が多いかもしれません。確かに素材そのものは非常に硬質です。しかし、作り手の意図で全く異なるものになります。チューブのバテッドや曲げ加工のアプローチによって、チタンはいかようにも表情を変えます。

今回私が2日間乗り込んだSuper Something Titaniumは、まさにクロモリフレームの延長線上にあるような特性を持っていました。硬さという点では普段乗っているV1の方が硬いくらい。柔らかさの中にしっかりとした芯の太さを感じる剛性感とバネ感のバランスの良さが印象的です。連日のロングライドでも身体への負担は驚くほど少なく、グラベルの荒れた路面においても車体が無駄に跳ねることなく、しっかりと路面を追従する感覚がありました。

そして、SKLARを語る上で外せないのがジオメトリー、特にチェーンステーの短さです。チタンは非常に硬く曲げ加工が難しい素材です。そのため、太いタイヤのクリアランスと短いチェーンステーをどうやって両立させるかは、各メーカーやビルダーが頭を悩ませる難題ですがSKLARの解答は、3DプリントによるBB周辺のヨーク成形です。

このおかげで成形の自由度が高いカーボンのグラベルバイクにも匹敵する426mmという短いチェーンステー長を実現しています。

SKLAR特有の、お尻を振り回すようなリズミカルで楽しいコントロール性は、このTitaniumモデルでも見事に健在でした。これも3Dプリント製ヨークの恩恵と言えます。

さらに、このヨーク構造によって、今回はフロントシングルですが、フロントダブルにも対応するスペースが確保されています。乗り手の環境や走り方の変化に合わせてアッセンブルを変えていける自由度の高さは、前回の記事でも語られたSKLARの美学。SKLARのバイクの共通の魅力といえますね!

最後に、今回のライドで最も顕著だった事実をお伝えします。私と大高の走力はほぼ同じか、むしろ彼の方が健脚なはず。でも2日とも後半戦で明らかに脚が残っていたのは私の方でした。

チタン特有の軽さが距離を重ねるごとに効いてきたのはもちろんですが、乗り心地の良さと独特のバネ感。ロスなく推進力へ変わるレスポンスの良さが私の脚を助けてくれたのでしょう!

自転車という乗り物は人間が唯一の動力源であり、走れる距離や速度は乗り手というエンジン次第です。しかし、そのエンジンのポテンシャルを最大限に活かしてくれるのは他でもないフレームです。機材の構造や素材の特性次第で、走れる路面も冒険できる範囲も劇的に変わっていく。それを身をもって実感した旅でした。

速さや効率だけを求めるのではなく、確かな構造と素材の特性を理解し、手入れをしながら長く共にする。そんな普遍的な価値を持つ自転車が日々の生活にもたらす豊かさを、今回の経験を通じて少しでもお伝えできれば嬉しいです。

今回の東名ルートの詳細や、SKLARのフレーム構造、チタンという素材についてのマニアックなご相談があれば、ぜひCircles Tokyoの店頭で吉本にお声がけください。皆様の良き相棒選びのサポートができれば嬉しいです。お待ちしております!

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よっしー
吉本 直史

京都出身でセレクトショップに就職後気がつけば名古屋に。球体の重力には逆らえず気がつけばペダルを漕ぎ、気がつけばお気に入りの服が油にまみれる日々。服・音楽・家具etc色んなことにいっちょ噛みする性格は生まれ持った性分。日々日々散財の生活をしております。
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