トム・リッチーを知っているかい
今日のバイクオブザウィークは自転車を紹介する前に一人の輪界の巨人を紹介したい。彼の名前はTom Ritchey / トム・リッチー。通称リッチーおじさん。
自転車ブランドRITCHEY/リッチーの創始者であり元ロードレーサー。
ジョー・ブリーズ、ゲイリー・フィッシャーと並びマウンテンバイクの創始者の一人とされています。
それまで存在しなかった「マウンテンバイクという乗り物/カルチャー」を作ったってだけで十分すごいんですが、トム・リッチーはなんと15歳からトーチを握って自転車フレームの制作を始めています。
写真のロゴ、Designed by Tom Ritchey と書かれていますが最初期のフレームはリッチー本人が製造も手がけており、Handmade by Tom Ritchey と書かれていたとか。
そしてオリジナルフォークやマウンテンバイク用130mmエンドハブの開発、印象的な見た目のBullmooseハンドルバーの発明など、誰もが知るようなマウンテンバイクに関わるコンポーネントの開発を手がけてきました。
80,90年代のMTBブームを体験してきた人や、オールドMTB好きでリッチーの名前を知らない人はいないんじゃないでしょうか。
なんて冷静を装って書いてますが、ぶっちゃけこのバイクを目の前にして興奮冷めやらぬというのが今の心情です…
興奮で語彙がどっか行っちゃうかもしれませんがご容赦ください…
RITCHEY OUTBACK 50th Edition CIRCLES SPECIAL COMPLETE BIKE
RITCHEY OUTBACK 50th Edition CIRCLES SPECIAL COMPLETE BIKE
SIZE:XS
COLOR:Half Moon Blue
SPECIAL PRICE:¥520,000(税込)
Frame | RITCHEY Outback V2 50th Edition |
Fork | RITCHEY Carbon Adventure Fork |
Components | SHIMANO GRX Limited Polish Edition Single Set |
Head Set | RITCHEY WCS headset |
Handle Bar | NITTO Mod177 Noodle Bar |
Stem | SIMWORKS Wendy |
Seatpost | RITCHEY Classic 2-Bolt Seatpost |
Wheelset | GORILLA SPUN SHIMANO R7070 x SIMWORKS Condor Spokes x Standalone 001 |
Tire | MAXXIS Beaver 27.5 x 2.00 |
Saddle | RITCHEY WCS Streem Saddle |
マウンテンバイクの開祖、輪界のレジェンドであるトム・リッチーの生み出したグラベルバイクがこのOutback / アウトバック
しかもトム・リッチーがフレーム制作を始めてから50年周年を記念したアニバーサリーペイント!カッコイイ!
僕はレギュラーペイントのワカモレカラーに乗っています。
すごく気に入っているけど、このハーフムーンブルーもめっちゃ好き。甲乙つけ難い。こんなかっこいいペイント出すなら先に言ってくれよ…
ホイールは700c / 650bのコンパーティブル、スルーアクスルにフラットマウントと現代的なスペックは押さえつつもその佇まいはどこかMTBやATBのような土くさい雰囲気。
タイヤクリアランスの広さ = 懐の広さ?!
土くさい雰囲気ってなんなのさっていうと、まずはタイヤクリアランスが広い。
650x50b(27.5×2.0)ってサイズは例えるならひと昔前のクロカンMTBなんかが履いてたタイヤサイズ。今のグラベルバイクでもここまでのサイズが入る車体はそう多くない。
もう少し細い650x48bや700x42cの方が転がりは良くなるけれど、ここは懐の、否、タイヤクリアランスの広さをふんだんに使ってムチムチでセットアップしていただきたい。
グラベル行くなら短めステムが吉!
写真で気づいた人もいるかもしれないけど、アウトバックはトップチューブが長い。となると必然的にステムは短くなるんだ けどそれなら思い切って50〜80mmくらい短く詰めちゃったほうがかっこよくない?
もちろん格好の良し悪しだけじゃなくて、短いステムにすることでハンドリングがクイックになるからグラベルで岩を避けたり、段差を越えたりするときにとっても操作しやすい。
今時のマウンテンバイクなんかを見ててもステムは35〜50mmとかなり短いのでマウンテンバイクに林道やトレイルを走るグラベルバイクも短めステムが吉です!
マウンテンバイクのDNA!高めのBBハイト
これは写真じゃわかりにくいけど、MTBやシクロクロス車に似てBBハイト(地面からBBシェルまでの距離)が高めなリッチー、アウトバック。
これはステムと同じく悪路を走るための設計で、BBハイトが高いと必然的にペダルが地面から遠くなりペダルを回したとき地面にヒットしにくい。舗装されていないでこぼこしたトレイルを走るのならありがたい仕様。気兼ねなく下りを攻めちゃいましょう!
Don’t think, JUST RIDE !
ここまでスペックを中心にアウトバックの紹介をしてきたけれど、スペックより何よりとにかく乗り倒して、どろんこにして、いろんなところに出かけて欲しいと思う。
なぜならアウトバックはそんな姿が似合う、美しい自転車なのだから。
RITCHEY Outback V2 50th Edition
Color: Half Moon Blue
Size: S,M