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【Circles Tokyo】SKLAR / PBJ 徹底解剖

こんにちは!
Circles Tokyoの吉本です!

リリースからしばらく経ったSKLARが送り出すマルチパーパスバイクのPBJ。ご検討されている方も多いようで、店頭でもよくご相談をいただいております。

アダムの設計思想やPBJが開発された経緯などは以前のシゲちゃんが書いたブログでもご紹介しておりましたが、今回はジオメトリーを中心に実際どんなバイクなのかを比較しながら解き明かそうという企画。

比較したのは、WILDE / SupertrampとXCハードテールバイクのSPECIALIZED / Epic の2台。興味深い内容になりましたのでぜひ最後までお付き合いください。

ジオメトリー比較

項目PBJ(Sサイズ)Supertramp(Sサイズ)Epic(Mサイズ)
ヘッドアングル68.5°69.5°68.5°
シートチューブアングル74°73.5°74°
フォークオフセット52mm50mm42mm
ヘッドチューブ長85mm130mm95mm
トップチューブ長617mm591mm604mm
チェーンステー長432mm(min)440mm430mm
BBドロップ68mm66mm63mm
タイヤクリアランス最大29×2.6″最大29×2.6″29×2.35″標準

何の脈絡もなく比較対象に上がってきたSPECIALIZED Epicに疑問を持った方も多いはず。比較表を見ていかがでしょうか?
びっくりなほど似通った数字の多いこと。

では少しずつジオメトリーからPBJがどんなバイクなのか見ていきましょう!

加速感とダイレクトさを生み出す後ろ三角

まず個人的に注目したいのがチェーンステー長とシートチューブアングル。

項目PBJ(Sサイズ)Supertramp(Sサイズ)Epic(Mサイズ)
シートチューブアングル74°73.5°74°
チェーンステー長432mm(min)440mm430mm
タイヤクリアランス最大29×2.6″最大29×2.6″29×2.35″標準

シートチューブアングルはサドルの前後位置、つまり座る位置に影響します。角度が小さいほど後方に重心が移動し安定感が生まれます。またフレームがしなることで地面からの突き上げ感を緩和し乗り心地も良くなります。

逆に角度が大きくなるほど重心は前方に。自分の体重も乗せやすく、太ももの筋肉も使いやすくなるので効率の良いペダリングになります。

シートチューブ長は後ろ三角の剛性に大きく影響を与える場所で、長いほど乗り心地も良く、走行安定性は向上し、特に下り坂では安定した走行が可能となります。

逆に短いほどフレーム剛性が大きくなるため、乗り心地はカタくなりますが、パワー伝達性は向上し、加速性に優れます

この2つの数値は比較表でもわかるようにXCバイクのEpicとほぼ同じ。特にチェーンステー長はタイヤクリアランスを考えると驚きの短さ!!(ちなみに74°というシートチューブアングルはロードバイク並みでSURLYのMidnight Specialと同じです)

急坂のアップダウンの繰り返しが付きまとう日本でペダリングの効率は非常に重要。シッティングでのペダリングが必要なグラベルの登りでは特にこのジオメトリーは自分の体重と大腿筋の力を前に進む力に変えてくれます!

機敏さと安定感のバランスが取れたハンドリング

次に見ていきたいのがハンドリングに大きく影響を与える部分。

項目PBJ(Sサイズ)Supertramp(Sサイズ)Epic(Mサイズ)
ヘッドアングル68.5°69.5°68.5°
フォークオフセット52mm50mm42mm
BBドロップ68mm66mm63mm

ハンドリングに関しては様々な要素が絡み合ってくる部分なので単純な比較はできませんが、寝かせぎみのヘッドアングルや低めなBBハイトを見ると、重心が低く下りでは安定してラインをトレースできるようなジオメトリーだということがわかります。また3つのモデルで一番短いヘッドチューブ長も深めな姿勢を可能にしており、下りでしっかりと重心を下げる造りなのが伝わってきます。

Epicの数値に関しては完成車に付属しているROCKSHOXのSIDの数値なので、PBJに100mmのフロントサスペンションを入れることでEPICのようなXCバイクにカスタムすることも可能です!
短いリアバックもあり日本の狭く曲がりくねったトレイルで最適そうなジオメトリーではないでしょうか?

ツーリングバイクとは一線を画すストイックさ

ここまで読んでいただけたらPBJの性格もだんだんとイメージしてもらえたのではないでしょうか?

フォークに配されたカーゴゲージマウントやリアのラックとフェンダー用のダボ穴に惑わされることなかれ。私自身も騙されていました。。笑

最大の特徴はストイックなジオメトリーにありました。調べれば調べるほどまさかレーシングハードテールに近いとは、、しかしそれもそのはず。

このバイクにたどり着くまでに、

ハードテールバイク

27.5″のファットタイヤを履かせたドロップバーグラベルバイク

チタン製の29×2.1″を飲み込むハイブリッドバイク

といった形で、アダムは様々なバイクを作ってはそれに跨ってツーリングをしてきました。

それらの経験がこのPBJというバイクの発想につながったのだそう!

私の乗っているSuper Somethingもそうですが、一筋縄では行かないジオメトリーのバイクを作るのがSKLARの最大の魅力ではないでしょうか?まるで楽しく走れる道が見えてくるような設計は自然と乗り手が走りにいきたくなるような衝動を生み出します。

それだけではなくリアのスライダーエンドで乗り味も変えることができるのももう一つの魅力。まさにMTBを愛するアダムが作り上げた最高のマルチパーパスバイクではないでしょうか?

Circles Tokyoにはまだ少量在庫ありますのでぜひご相談お待ちしております!




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よっしー
吉本 直史

京都出身でセレクトショップに就職後気がつけば名古屋に。球体の重力には逆らえず気がつけばペダルを漕ぎ、気がつけばお気に入りの服が油にまみれる日々。服・音楽・家具etc色んなことにいっちょ噛みする性格は生まれ持った性分。日々日々散財の生活をしております。
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