先日、「送料無料という表記をやめましょう！」というニュースのタイトルが目に入りました。モノは無料で運ばれて来るというイメージが定着する事で、実際にはコストがかかる物流業界にその皺寄せが来ている問題を経済産業省主導で解決に取り組む方針を定めた、という内容でした。
物流2024年問題
過剰なコスト削減で労働環境が悪化した物流業界の働き方改革が始まるのが2024年。残業時間の上限が設定され、離職や値上げなど様々な問題が出てくるだろうと予想されています。夜の高速道路サービスエリアに止まっているトラックの量を見るとその異常な状態も想像に難くありません。
実はこの「送料無料」という表記の問題は10年以上前からすでに言われていて、私もメッセンジャーという物流業界の片隅で、そのコスト削減がどう行われていたかを肌身で感じてきました。一方で消費者としての自分もあり、オンラインで買い物する時にはやっぱり送料無料のお得感を選んでしまうのでした。
では送料無料の場合はどう書けば良いのか？というと「送料は当社負担」とするそうです。これまでサークルズのWEBSHOPの場合も、不足分や無料分は全て実質は当社負担で配送を行ってきました。
それらの事情も鑑み、お客様に買い物を楽しんでもらう事と、すでに値上がりが始まっている配送コストのバランスを取り、継続してサービスを提供していけるようにするため、7月1日から送料を改訂させていただく事になりました。
Circles WEB SHOP 新送料
- ご購入金額1万円以上：送料無料（当社負担）
- ご購入金額1万円未満：送料一律800円
- メッセンジャー配送：送料一律800円
- 店頭受取り：無料
- 海外配送：時価
物流の諸問題は我々だけでは解決できない大きな問題でもありますが、見えない部分で動いている人々にも想像力を働かせ、より良い社会とサービスが実現できるよう改善してまいりますので、今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
メッセンジャーによるローカルデリバリーを使おう
物流2024年問題に関しては、単なる表記変更に限らず様々な方法で解決が試みられています。フィジカルインターネットなる面白い言葉もありますが、街の自転車屋サークルズとしても、ローカル配送をもっと活かしたいとの考えから、デイジーメッセンジャーと協力して名古屋市内限定で自転車配送を続けてきました。
私たちにとっては馴染み深いメッセンジャーの配送サービスですが、一般のお客様にとっては、クロネコヤマトや佐川急便などと比べて”よく分からない”サービスなのだと思います。基本的には一般的な宅配と同じですが、当日配送であること、必ず時間帯指定が必要であることが特徴です。置き配なども可能です。
さらなる詳細はまた記事にしたいと思いますが、一つの荷物を一人のメッセンジャーが配送するシンプルかつ柔軟な仕組みですので、時間帯指定とその他のご要望を、オーダー時の記入欄に必ず記載して下さい。
