
11月2日のInternational Single Speed Dayにお披露目した、RALレーベルからの新作Exposure / エクスポージャー。
本日11月28日よりプレオーダーを開始します。プレオーダー期間は12月25日を締め切り、 2026年の5〜6月でのお届けです。
Circles、Circles Tokyoおよび、全国のCWDディーラー様からご注文いただけます。
The Platform For Your Idea
Exposureは完璧なバイクではありません。むしろフレーム単体では、完全なほどに不完全です。

ぱっと見は忘れられつつある規格を採用していますし、友人に自慢できたり、バイク仲間が唸るようなディテールを敢えて省いています。このバイクは、あなた自身が好きなものを描くためのカンバスや、カメラのフィルムみたいなものだから。

仕様といえば、壊れにくく頑丈なクロモリチュービングとシングルスピード用トラックエンド。デザインも限りなく省きました。26インチ、1-1/8”ヘッドチューブ、ユニクラウンフォーク、Tig溶接。フレームカラーは「Grey Card/グレーカード」一色。いわゆる18%グレーを再現しました。

カメラのフィルムは、それだけで価値があるのではなく、あなたの視点をシャッターを押して焼き付ける事で価値が出ます。そんな風に、あなたのアイディアで色を付けていって欲しいバイクです。

そう、このバイクに必要なのは、あなたの自由な想像力とペダルを踏む意思だけ。
路面を選ばず、とくかくできるだけシンプルで、できるだけ簡単に、そして安く楽しめること。そして乗る人の想像力が、限りなく乗っかること。

それであるがゆえに、RAL Exposureは 2026年に、もっともシンプルで、規則のないシングルスピードだと考えています。
街を抜けてトレイルへ。アスファルトからダートトラックまで。
RAL Exposureは、自分の脚とアイデアだけで駆動するトレイルコミューターです。(あと、想像力を掻き立てる、ちょっとしたおまけが付属します。)
Back to Analog
個人的な話ですが、ここ何年か、フルマニュアルのフィルムカメラで写真を撮ることが多くなりました。

最新のデジタルカメラは、フルオートにすればシャッターを押すだけで全部が調整されて便利だし、撮影結果もその場で確認できる。撮り直しも簡単です。
でも、だんだんそれが 「機械に撮らされている」 ように感じてきてしまって。
フルマニュアルのカメラは、絞り、シャッタースピード、ISO(この3つの関係性を“露出”と言います)このシンプルな構成だけで、世界をどう切り取るかが決まります。

これには “適正露出” はあるけれど “正解露出” というのはありません。正解は他人や機械じゃなくて、自分が決めなくちゃならない。それがマニュアルカメラの面白さ。各個体に癖があるってところもいい。
そして、フィルムに映ったその結果は、現像するまでわからない。
これがものすごく不安定で、曖昧で、フィジカルで、かつ知的な体験です。そんなシンプルでアナログな体験には、デジタルでは計測できない奥深さがあります。
そんなフィルムで写真を撮るときに感じるこの “不安定さ” や “自分で決めなければならない感じ” が、どこか自転車に似ていると思っています。

ひと手間かければ自分で直せること。ちょっとしたコツがあること。試行錯誤したことが喜びになること。めんどくさいからいい。時間がかかるから楽しい。それがアナログな自転車という乗り物の、本質的な楽しみだと考えます。
RAW:Ride Alternative Way
最新の流行、最新の流行・・・スマートフォンを開けば、情報はこちらからアクセスしなくても、洪水のように流れてくる時代。

何かを買おうとしても、果たしてそれを自分が選んでいるのか?アルゴリズムに選ばされているのか?もはやそこに明確な境界線を引くことができなくなっています。
そんな自分たちが生きている世界が、巨大なCPUに高速処理されているみたいに感じる時があります。目を離した瞬間に何かがアップデートされて、気づけば “わからないまま置いていかれる” ようなスピードで。

「一周回って、やっぱりこれがいいよね」なんてフレーズが普通に使われるのも、それは世界が速すぎるからなんじゃないかと。
あまりにも速く、あまりにも多くのものが更新されていく。
世の情勢も、流行り廃りも、自分の考えが追いつかないうちに変わっていく。その渦のなかに巻き込まれて、僕たちは少しずつ“自分の速度”を失いかけている。

そんな時に、誰かの価値観に合わせず、あえて速度を落として、自分の力で、自分のペースで、自分の価値観で、自分だけの物事を作り出すって事が、この世界に呑み込まれないための、ささやかな抵抗だと思っています。
それが僕にとってのフィルムカメラであり、自転車です。

そんな「自分で決める感覚」や「自分の速度を取り戻す感覚」を、
もっと身近な形で味わえる道具を作りたかった。
フィルムカメラのように、デジタルの最適化から少し距離を置いて、
自分の身体と想像力で世界に触れるための道具。
その延長線上に、RAL Exposure があります。
そして自転車は自分の意思と力で、自分の行きたいところへ行ける乗り物です。でもそれは(電動自転車でさえ)自分が一歩踏み出さなければ1ミリも動かない。

高効率に最適化された物事もいいけど、趣味や自分の楽しみまで、便利に簡単にされたくない。

時代がどんどん複雑になるからこそ、シンプルな選択肢が必要です。シンプルな機能に、シンプルな規格。余計なものが何もないこと。
何を足すか、どう走るかを自分で決める。そこに、本当の自由があると思っています。
TTL – Time To Low-Tech
フィルムで写真を撮るときに感じるこの “不安定さ” や “自分で決めなければならない感じ” が、どこか自転車に似ていると思うのです。
バイクにも “適正” というものはあります。ギア比、ジオメトリー、規格、安全性。でも “正解” はありません。

誰かが決めた最適解ではなく、自分の気分や、自分の身体、
そして行きたい方向に合わせて、自分で決めていく。
それは効率とか、速さとか、最短距離とかとは、まったく別の感覚です。

ある意味で、フィルムカメラと同じように、一つひとつの選択を自分の手で確かめていくプロセスそのものが“露出(Exposure)”なんだと思います。
世界が速すぎて、すべてが自動化されて、マニュアル化していく時代に、身体の速度で考え、感じ、決めること。
その“余白”は、フィルムカメラと同じように、自分の感覚を取り戻させてくれます。

それが、Exposure の核にあるコンセプト「TTL – Time To Low-Tech」という考え方です。
Bike Spec
| フレーム素材 | TTL CrMo Tubing |
| フレームカラー | Gray Card |
| フォークカラー | Gray Card |
| ヘッドチューブサイズ | 1-1/8″ |
| ヘッドセット規格 | EC34 / EC34 |
| ブレーキマウント | Vブレーキ |
| BB | 73mm BSA / JIS |
| フォークエンド | 100mm QR |
| リアエンド | 135mm / トラックエンド |
| シートポストサイズ | 27.2mm |
| シートクランプサイズ | 30.0mm |
| タイヤクリアランス | 26 x 2,5″ [1] |
| チェーンリングサイズ | Max 36t(Chain Line 53.5)[2] |
| フレーム重量 | 2,240g(Lサイズ) |
| フォーク重量 | 1,100g(Each) |
[1]タイヤとリムの組み合わせによってクリアランスは異なります。
[2]記載されているチェーンリングサイズは最も困難なケースを想定したものです。フレームとのクリアランスはコンポーネントや構成によって異なります。
*ちょっとしたおまけが付属します。
Size / Geometry
| フレームサイズ | Small | Medium | Large |
| ヘッドチューブアングル(deg.) | 71 | 71 | 71 |
| シートチューブアングル(deg.) | 73 | 73 | 73 |
| ヘッドチューブ長(mm) | 100 | 105 | 115 |
| シートチューブ長(C to C)(mm) | 410 | 480 | 510 |
| エフェクティブトップチューブ長(mm) | 550.0 | 587.7 | 604.1 |
| スタンドオーバー(mm) | 738 | 765 | 797 |
| スタックハイト(mm) | 519.9 | 524.6 | 534.0 |
| リーチ(mm) | 391.2 | 427.3 | 440.8 |
| チェーンステイ長(mm) | 415 | 415 | 415 |
| フォーク(Axle to Crown)(mm) | 408 | 408 | 408 |
| レイク(mm) | 45 | 45 | 45 |
| ヘッドチューブエクステンション(mm) | 8 | 8 | 8 |
| BBドロップ(mm) | 44 | 44 | 44 |
※タイヤサイズ 26×2.5″想定
※ブログ掲載の車体はMサイズになります。

RAL Exposure – Trail Commuter Frame Set
価格:88,000(税込)
フレーム納期は5月〜6月を予定。
Circles、Circles Tokyoおよび、全国のCWDディーラー様でご注文いただけます。
ASA:Almost Satisfied Analog
最後に。
Exposureは、ある程度の制限はありますが、基本的にさまざまな時代のパーツを放り込めるように設計されています。

フォルムには個性はありませんが、新品だろうが、中古だろうが受け入れていくれる懐の深さがExposureの特徴でもあります。

複雑なところもほとんどなくて、多少の知識とやる気と工具があれば、ご自身で組み立てることもできるでしょう。

ご自身のDIYを煽ったところですが、もう一つ大事な事を言わせてください。
ExposureはCircles卸部門であるCWD製品の取り扱い店舗でも購入することができます。
自転車はローカルな乗り物であるという性質ゆえ、信頼できる地元の自転車店で購入・組み立てを依頼することをお勧めいたします。
メンテナンスも手厚くしていただけるだろうし、相互の信頼関係構築にもなりますし、将来的にいい事が多いです。地元の自転車カルチャーを盛り上げていきましょう。
ぜひ、お近くのお取扱店にご相談くださいませ。(もちろんCirclesでも取り扱います。)
またExposureに関するKyutaiさんのエントリもぜひ。このフレームのことを、もっと知れると思います。