いきなりですが、みなさんは『バリ山行(さんこう)』という小説をご存知でしょうか?

人付き合いが苦手な会社員・波多(はた)が、社内の登山部に入ったことをきっかけに、孤立するベテラン社員・妻鹿(めが)と接近。登山道でないところを歩く「バリ山行」に一緒に行き、日常が一変する。圧倒的な生の実感を求め、山と人生とを重ねて味わう純文山岳小説。(YAMAP MAGAZINEより抜粋)
タイトルにある「バリ」とは、登山のバリエーションルートのことを指します。
※バリエーションルートとは、登山地図やガイドブックに載っているいわゆる「一般登山道」を除いた、整備されていないルートのこと。
トレイル探索も同じようなことが言えると思います。自転車で(気持ちよく)走れる山道を探すのは結構難しく、自転車で走れるトレイルを教えてくれるガイドブックもありません。
見知ったトレイルは躊躇無く走れる楽しさ(気持ち良さ)もありますが、初めて走るルートの探索は「これ本当に通れるのか?」「日が暮れる前に帰れるのか?」など、少し緊張感のある楽しさがあります。
マウンテンバイクでトレイル探索をすること≒バリ山行だと思うのです。この小説ではバリ山行を「平凡な日常から抜け出せるもの」として描かれているのですが、トレイルライドもまさに同じようなものだと思います。
雪中ライド
1月末ごろの話。
昨年11月ごろ、1度走ったことのある山に行きました。以前走ったときは山の麓から頂上に登り、その頂上からまた麓に戻るといったルートを走りました。
この時のバイクはもちろん”WILDE Dark Star“
頂上まで登るルートの途中に更に山の奥地に進むルートを発見し、いつか走りたいと思い、再訪したのが1月の寒い日でした。麓からはあまり雪が積もっているようには見えなかったのですが、山の尾根沿いには15cmほどの積雪が。

マップで見る限り、尾根沿いには道がありそうだったので、ひたすらその道を進みました。細かいルートはわからないので、とりあえず方角だけを頼りに漕いでみる。途中で道が終わっていたり、人一人分しか幅のない道を押し歩いたり。
もう道が無いと分かったときには、自転車を担ぎ山の斜面をよじ登ったりしてルート変更。担ぐというよりかは、自転車を前方へ放り、自分が登り、また自転車を前方へ放るというような感じでした。
雪上に何の跡もなく、この日まだ誰も通っていないという事実は、誰も付近に居ないという少しの不安と、自分だけしか今ここに居ないという穏やかな気持ちにもさせられました。

生粋のマウンテンバイカー ルイとライド
2月中旬の話。
雪の中走った山をルイと再訪。1月にいったときよりも更に奥地に進むことを目的にしました。

「尾根沿いを進んだら途中で下りるルートがあるだろう」という打算でGO。結果として尾根から下るルートを発見でき、すこぶる良いトレイルだったので大きな収穫でした。
何が良いトレイルだったのかというと、かなりの斜度がある上に、カーブも急角度だった点。しかも道が狭い。リアを滑らせて曲がるようなライディングをしないとスムーズに下れない。これといった派手なセクションがあるわけではなく、地味といえば地味なのですが、気を抜けば道から落ちてしまうというスリルがありました。

このときルイのサスペンションフォークが付いているバイクを借りました。サスペンションが路面をいなしてくれる感じ、クセになりますね。いつかサスペンションフォークをDark Starにも入れて、荒れた路面を走りに行きたいです。
よりオフロードを想定したタイヤへ履き替え

WTB Macro 29 x 2.4″を使用していましたが、フロントをWTB Vigilante(29×2.5″)に、リアをWTB Trail Boss(29×2.4″)に変えて最近山へ行きました。
履き替えた理由は、Macroでウェットなトレイルを登った際に滑ってトラクションがかからなかったことがきっかけです。もちろん、Macroが滑るタイヤだと言いたいわけではありません。
ノブが低めに作られているMacroは、自宅からトレイルまで自走で向かう僕にとってはぴったりのタイヤです。
ただ、「もっとノブの高いタイヤはどのくらいグリップするんだろう」と気になり、VigilanteとTrail Bossに履き替えてみました。
また、グリップ力と転がりを両立するため、前後違うタイヤを組み合わせています。


- Vigilante:Trail Bossに比べてより荒れた路面に対応するため、フロントへ装着。
- Trail Boss:Vigilanteよりもノブが細かく、転がり重視のコンパウンドを採用しているため、リアへ装着。
これは、ULTRADYNAMICOの「Mars」をフロント、「Cava」をリアにセットアップするのと同じイメージです。 前後で違うタイヤ、ドリ車みたいで格好良いですよね。
この日も同じく自宅から自走でトレイルへ。 アスファルトだと、もちろんMacroのほうが転がりが良いです。正直、Vigilante&Trail Bossは重く感じました。 途中、河原の砂利道を通った程度ではMacroとの違いは体感できませんでしたが、この日行ったのは岩場もあるような荒れたトレイル。
(走りに集中して写真取り忘れました…😭)
砂も多い路面だったのですが、ノブがしっかりあるおかげかスリップする感触もなく、かなり安定した走りをすることができました。 正直、Macroでも大体のトレイルは行けると思いますが、Vigilante&Trail Bossのようなオフロード特化のタイヤはグリップが強い分、「もっとトレイルを走り込もう」という気持ちにさせてくれます。
タイヤだけでなく、チェーンもあえてSHIMANOのCN-M8100からCN-M7100に変えてみて、グレードによる違いを試したりもしています。

Dark Starなら、自分の気になったルートに迷わず踏み込んでいけるところに魅力を感じています。日常から少し外れて、自分だけのルートを探しに行くようなライドにぴったりの1台です。
WILDE Dark Starは、完成車、フレーム共にまだご用意があります。店頭では実際に完成車もご覧いただけますので、気になる方はぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。

また、ここのトレイルが良かったなどの情報がありましたら、ご連絡いただけると嬉しいです⛰️
ぜひ一緒に走りに行きましょう!