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【BIKE of the WEEK】生涯寄り添い型バイク

久々のバイクチェック投稿・BIKE of the WEEKは、あのSURLYの名作を、球体ペイント + オーバーホールで生まれ変わらせたケースについて紹介させてください。

個人的に、トラックバイク・シングルスピードバイクというものに限りない自由度を与えてくれたと言っても過言でないのが、この Steamroller / スチームローラー というバイクだと思っています。

もう17年も前ですが、実は大学の同級生が当時まだ私もサークルズバイト時代にオーダーしてくれたのがこのバイクでした。

再塗装 / オーバーホール前の状態。当時の感じがなんだか懐かしい。

当時はトラックバイクブームの真っ只中、細いタイヤにブルホーンといういわゆる王道スタイルのアグレッシブなアッセンブルが今となっては懐かしい。

今でも通勤の足としてタフに使っているということで、今回は再塗装とオーバーホールのご相談を。カラーのご希望こそあったものの、ありがたいことにそれ以外はおまかせオーダーをいただいたので、思い切って色々と手を入れさせてもらいました。

「まぁお互い良い歳になったわけだし、もう少し落ち着いて肩の力抜いて乗ろうよっ」ていうメッセージを込めて。

まず一番の変更点はハンドル。

以前はブルホーンで攻撃的なスタイルでしたが、今回は心機一転フラットバーでリラックススタイルに。ハンドルはNITTOのB810AA。当時のものを今でも持っていた彼もまたナイス。

それに合わせてタイヤもボリュームを増して、TERAVAIL / Rampart 700x38cをチョイス。ハブは元々使っていたPHILWOODを使い回してリムを H PLUS SON / TB-14 The Box に組み替え、バイクとのバランスを取りました。

そのタイヤクリアランスを実現させるブレーキは、こちらも元々使っていたPAUL COMPONENTのRacer Medium Brake。

これで急がず焦らずコンフォートな街乗り快適バイクの完成。

FramesetSURLY Steamroller / Size : 52cm
HeadsetCHRIS KING NoThreadSet 1-1/8″
HandleNITTO B810AA
StemNITTO NJ-89 Girls Keirin Stem Black
TireTERAVAIL Rampart Light & Supple 700x38c
RimH PLUS SON TB-14 The Box
SpokeSIMWORKS Condor Spokes – 14 Straight Gauge
HubPHIL WOOD Low Flange Track Hub 32H
CrankSUGINO RD2
BrakePAUL COMPONENT Racer Medium Brake
SaddleBROOKS B17 Special Copper
SeatpostPAUL COMPONENT Tall And Handsome Seatpost

23cや25cといった細いタイヤにアグレッシブなハンドルを取り付けた王道なトラックバイクスタイルから、38cといった太めのタイヤを履かせたリラックススタイルのコミューターまで、トラックバイク/シングルスピードというカテゴリーにいながらも、その懐の深さがSteamrollerの魅力。残念ながらデイスコンティニューにはなってしまったものの、ずっと持っていたいバイクの一つ。

ライフスタイルの変化に応じて、自転車との付き合い方は変わっていくけれど、その都度に少し形を変えながらもずっと寄り添ってくれる。改めてSteamrollerってそんなバイクだなぁと思います。

もしSteamrollerを持っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、サークルズ得意の球体ペイントによる再塗装やオーバーホールで蘇らせながら、今の暮らしに合わせた劇的ビフォーアフターのご相談も乗りますのでお気軽にご相談ください!(もちろんSteamrollerに限らずどんなバイクでも!)

ちなみに、つい先日海を越えて8本のフレームがやってきました。Steamrollerは残念ながら無くなってしまったけれど、個人的にこのフレームは超上位互換だと思っています。マジで一生物にしたいやつ。

こちらも現在準備を進めておりますので、続報をお待ちください。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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